つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

プロがメソメソ泣いてどうする

 先般の紅白戦かオープン戦かで、横浜ベイスターズ渡辺直人選手が5打数4安打の大活躍を見せていました。昨秋、渡辺選手は楽天から横浜に金銭トレードされた際の記者会見で、「仙台のファンにはよくされて…」などと言いながら涙声になっていましたが、そのショックも克服して新天地で頑張っている様子なので、横浜在住の楽天ファンとしても一安心です。
 ところで、旧聞になりますが、渡辺選手のトレードが決まったあとで、同僚の鉄平や嶋、山崎らが年棒決定後の会見で、「なぜ彼がトレードなのか」といわんばかりに落涙して別れを惜しみ、暗にトレードした球団幹部に文句をつけるような口ぶりをしていました。小生はこれを見て、いい大人が少女マンガでもあるまいし…と若干身を引いてしまいました。
 プロ野球の選手であればトレードは日常茶飯事、しかも最下位になったチームであれば選手の大幅改造をするのは当たり前のことです。渡辺直人は請われて新天地に向かうのであって、その喜ばしい門出に際し涙で後ろ髪を引っ張ってどうするのですか。ある意味、そんなメソメソ状態があったからこそ、厳しさを欠き、つまらない馴れ合い、労わり合いが生じ、最下位の原因を作ったとも言えるのではないでしょうか。
 去る人に過度な思いをはせるということは、新しく来る松井稼頭央岩村明憲などを忌避する態度を第三者に感じさせてしまいます。われわれが会社の同僚の好き嫌いを言えないのと同じように、プロなんですから、球団が最高と思う選手を集めた以上、選手はその中で粛々と自己最高のプレーをしていけばいいのではないでしょうか。
 その意味では、マー君が大声で「今年こそ、岩隈さんから開幕投手の座を奪ってみせる」と宣言したのは、頼もしい限り。同僚であってもライバルであり、はげしい競争意識を持たなくてはなりません。
 下の写真は、ディズニーランドのたぶん「カリブの海賊」アトラクションの中のワンショット。暗闇に光るフクロウがかわいくて連続ショットしてしまいました。