つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

入力はブラインドタッチか

いやー、実に驚きました。大学入学試験の最中に問題を公開の質問サイトに載せて回答を得ていたことです。なぜ、驚いたかといえば、インターネットの通信機能でそこまでできるのかという点と、これほど大胆にいわゆるカンニングをしたという点です。
 そもそも、試験の最中、携帯で文字を打ち込んでいたら、すぐに発覚するはずでしょう。試験会場には大勢の試験監視人がいるのですから、彼らの目を逃れて、携帯電話を見ながら文字を打ち込みというのはちょっと考えにくいのではないでしょうか。
 そうなると、ポケットに入れた携帯をブラインドタッチで入力したということでしょうが、もしそうだとしたら、すごい入力技術といわざるを得ないですね。さらに数学の問題などは、入力できるのでしょうか。もし入力不可能ならば、カメラで撮る以外に方法がないと思うのですが、一瞬でも携帯をポケットから取り出し、試験問題を写すのも相当勇気がいることでしょう。
 小生らの学生時代、出そうな問題については、あらかじめ机に鉛筆で回答らしきものを書いていたということはありました。実に原始的です。ですから、小生が大学で試験をする場合、なるべく最初に着席した場所を移動させるような工夫をしますが、今回のケースはそんな努力をせせら笑うような先端的な巧妙さがありました。
 大胆にもだれでも見られる質問サイトを使ったため、発覚してしまったのですが、犯人はなぜ発覚しやすい公開のサイトを使ったのでしょう。この点に不自然さ、不可解さが残ります。もし、1対1のメールで連絡を取り合っていたら、まったく分からなかったわけです。
 ですから、今回のケースからもし犯罪者が学び、次に完全犯罪を目指すならば、すぐに試験の設問に答えを出せる各分野の優秀なスタッフを一定の場所にそろえ、1対1のメールでやり取りしていたら、不正は完全に成立していたでしょう。少なくとも、試験場内でメールを打っているところを見破れなかったのですから。
 携帯の打ち込みが若者にとってたやすくなった以上、試験官は学生の持ち物はもとより、身体検査までして、絶対に携帯を持ち込ませないようにするしか、防ぐ方法はありません。何かせちがらい世の中になった感が一段と深まりました。
 先日、出張で鹿児島を訪問。城山にある城山観光ホテルのテラスから水蒸気がたなびく桜島をバックに撮った一枚。