つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

5万円で辞任してどうする

 週末を利用して上海に行ってきました。ある企業の合弁のお手伝いです。合弁の話し合いは2日目の土曜日午前中だけで終わったのですが、その後も知り合いと会ったりとスケジュールいっぱいでした。
 その上海に行っている間に、前原外相が辞任してしまいました。上海で地元紙を見ると、「右派の大臣がとうとう辞めた」みたいに予想通り中国は歓迎調でした。しかし、事情を知らない小生にしてみれば、なにやらキツネにつままれた感じ。上海に行く前はまったくそんな話がなかっただけに、「えーどうして」と思わず発してしまうほどでした。
 第一、韓国人の焼肉屋さんからもらった額は5万円、これまでの合計額にしても20万円というではないですか。そんな程度で鬼の首でも取るように自民党が攻める意味があるのでしょうか。その焼肉屋さんのために、具体的な便宜供与を図ったのでしょうか。焼肉屋さんもその程度の額で、天下の大臣を動かそうなどと考えてもいなかったでしょう。
 確かに、政治資金規正法では、外国人からの資金援助は禁止しているのですが、でも1000万円単位の高額をもらったならまだ分かるけど、今回のような少額でその対象になるというのはちょっとやりすぎの感がありますね。
 なんの事件も裏があるものですが、今回もどうやらその類で、またまた民主党内の内紛のような感じがします。つまり、菅直人政権があやしくなったので、次の可能性が高い前原氏をつぶしておこうとする狙い、あるいは前原氏を辞任させて菅内閣の弱体化を図り、総辞職に追い込もうとするたくらみ、あるいはテレビで勝谷誠彦氏が言っていたけど、菅直人首相自身が自分の受け皿となる人物を消しにかかっているとか、さまざまな動機が考えられます。もう魑魅魍魎です。
 それにしても、日本の政治ってなんでこうもお粗末なんだろう。中東に混乱が生じて原油の値段が上がっているというのに、こんな泥仕合をしてていいのですか。もっと国際情勢に対応した議論があってもバチは当たらないと思いますが。5万円の政治献金ごときで政治空白を作っていいものでしょうか。
 下の写真は、久しぶりに泊まった上海・延安西路にある行きつけのホテル「リンロン」のカウンター付近です。