つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

バスターとは、やってくれるぜ星野楽天

 今年の楽天はやってくれそうです。その兆しは、先日の阪神とのオープン戦に見ました。前半戦は阪神の能見投手に手も足も出なかったのですが、別の投手が出てきた後半、まず1点を返し、8回にノーアウト1、2塁になったのです。昨年までのブラウン監督でしたら、凡打の繰り返しで無策で終わったでしょう。
 日本人監督ならば、ここは当然、バンドで1死2、3塁に進めるのが筋ですが、星野監督はそれだけでは終わりませんでした。平石洋介外野手がバンドの構えを見せながら、突然バスターに切り替え、ゴロで2遊間を抜いて2塁走者を迎え入れたのです。小生は、この攻撃にうなりました。
 まあ、バンドの構えをしていれば、当然1塁、3塁手は前に出てきます。すると、2塁手は1塁カバーに入り、遊撃手は2塁に入ります。当然、塁間は大きく空くので、実は強いゴロを転がせば外野に達しやすいのです。でも多くの選手は併殺を恐れてか、あるいは投手の球に即応できないためか、バスターができず、ほとんどはバンドで終わるケースが多いのです。
 そこに今回、バスターという戦法。楽天にしては珍しい。これは星野監督の指示であると思いますが、立派にこなした平石選手もすばらしいですね。この選手、今年のキャンプでは2軍スタートで、最近一軍に上がってきたばかりとのこと。でも、こうした攻撃ができるのは頼もしい限りで、星野野球にも沿っているし、ぜひ一軍に定着してほしいです。
 ともかく、勝ちにこだわってほしい。打てない投手が出てきたら、打てないなりに何らかの工夫が必要です。ファールで粘るとか、足を使うとか、そしてバスターなどの戦法も。期待しています、星野楽天。 
 上海から帰った翌日、講演のため岐阜県大垣市を訪れました。主催者の案内で、市内の芭蕉記念館を拝観、そのあと市内の清流、水門川を散策しました。下の2枚の写真は水門川の風景。銅像芭蕉がこの船町港から桑名まで旅立つため、門弟と別れのあいさつをしている風景とのこと。