つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

某大新聞オーナーは裸の王様か

 前回のブログで、小生、「義捐金」と書くところを「義損金」と書いてしまいました。nupuさんから指摘を受けましたが、中国語の教師をしている身からすると、恥ずかしいことです。中国語で寄付するのは「捐銭(juanqian)」ですから、小生は当然「義捐金」と書いていたつもりでした。一部だけは正確に「義捐金」としていましたが、多くは「損」になっていましたね。チェック不足でした。「ミゾウユー」 のことです。
 しかし、「義捐金」を「義援金」と書くのは本来は間違いです。これは新聞用語一流の当て字です。つまり、当用漢字化です。新聞用語ですと、「混む合う」を「込み合う」としたり、「饗応」を「供応」としたり、「試煉(錬)」を「試練」としたり、「貼る」を「張る」としたりなどと、と枚挙にいとまがないほどに簡単な言葉に替えるケースが見られます。
 漢字の簡素化は本来の漢字の意味やニュアンスを変えてしまうという議論があったのですが、しかし、記事を読みやすくするという大前提のもとにこういう形に変化していったようです。ブログを書くときには、内容だけを見て、あまり漢字を精査していないことがありますので、どうか揚げ足(これも新聞用語では揚げ足で、上げ足ではない)を取らないようにお願いします。
 ところで、プロ野球の開幕時期をめぐって大きな問題になっています。某大新聞のオーナーは「地震により開幕時期をずらすべきだとの議論がありますが、、、」という記者の質問に「そんなの関係ない」と言下に拒絶しました。まあ、あの人はそういう人だろうと言う世間の評価があるので、その反応には驚きもしなかったのですが、問題はかの人の意見がセリーグの方向全体を支配しているということです。
 加藤コミッショナーも当たり前のように、Y紙オーナーの意見に従っていました。このオーナーに逆らうとコミッショナーにもセリーグ会長にもなれないと言われているので、唯々諾々するのはしょうがないとしても、あまりにも世間の常識から離れています。加藤氏は本心から3月25日スタートを支持しているのでしょうか。
 その点、阪神の新井選手の発言や楽天星野監督の発言はかなり一般的であり、こちらの方が大方の支持が得られるでしょう。少なくとも、大量に電力を使う野球の公式戦を、計画停電しているこの時期と「関係ない」とは絶対に言えないし、こういう偉そうな物言いするこの人の精神構造はどうなっているのかと考えさせられてしまいます。政治家がちやほやするから、この御仁の頭を高くさせ、そして悲しいかな裸の王様になっているのでしょうね。
 下の写真は、鹿児島空港に向かう車中から桜島の風景を撮ったもの。水蒸気なのか、噴煙を上げていました。