つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

風評に踊らされるな

 まったくばかげているの一言です。中国で食塩のパニック買いがあり、店頭に商品が出回らない状態だというのです。なぜかと言うと、日本の福島原発放射能漏れで海水が汚染、それが中国にも影響するとか、食塩の中にはヨウ素が含まれているので、放射能を体内に取り込んだときに効果的だかという理由だそうですが、なんとおろかなことか。思わず、しょうがない(塩がない)連中だとのダジャレの一つも言いたくなってしまいます。
 海水というのは地球の3分の2を占めるすべての海域とつながっています。いや、日中間に横たわる日本海東シナ海に限っても広大な海であり、このすべての海水が放射能汚染するには膨大な量の核物質が必要でしょう。そんなことが現実に起こりうるわけがないと思います。中国沿岸の海から食塩を製造しているとしたら、むしろ中国の工場から川を伝って流れ出ている重金属汚染の方が心配ではありませんか。
 食塩にヨウ素が入っているといっても、食塩ばかりなめているわけにはいきません。そんなことをしたら、放射能汚染より前に腎臓を傷めてしまいます。中国でこんな現象が起きるというのはどういうことでしょう。やはり、風評に惑わされやすい、あるいは政府の言うことが信じられないので、むしろ口コミを信じるという傾向にあるせいでしょうか。
 日本は少なくとも報道の自由言論の自由がある国です。とても政府がうその発言、意図的な宣伝をしているとは思えません。いや、政府の発言がたとえそうだったとしても、テレビで自由に発言する放射能の専門家の先生の意見はそうではないでしょう。われわれは彼らの発言にに耳を傾け、信じてもいいはずです。
 彼らの発言では、福島県いわき市放射能レベルも、レントゲンを一回浴びるときにもはるかに及ばないわずかな数値であるとのことです。恐怖感を持つ必要はまったくありません。どうかトラックの運転手さんも、風評によって物資を運ばないといわずにいわき市に必要物資を運んであげてください。できれば、原発周辺の自宅待機地区の皆さんにも。短時間であれば、問題はないです。1回レントゲンを浴びるとき以下の数値なのですから。
 確かに目に見えない、臭いもない、予兆もないものへの恐怖というのは計り知れないものがありますが、われわれは風評によって、パニックに走ってはなりません。それも同じ国民としての被災地への大きな協力、貢献ではありませんか。
 下の写真は、鹿児島城山公園から市街地、桜島をバックに撮ったもの。