つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

下痢と頭痛の山東省旅行

 ゴールデンウイークを利用して、4月28日から5月4日まで、中国山東省を旅行してきました。青島から淄博(しはく)、そして省都の済南、泰山、そして孔子の古里、曲阜へ。下痢や風邪気味の頭痛に悩まされながらも、なんとか旅程をこなし、きょう戻ってきました。
 今回、山東省旅行にこだわったのは、中国の一級行政区で行っていない(一泊もしていない)ところは、山東省と福建省2省だけだったからです。なかなか行くのが難しかった寧夏回族自治区も昨年夏にクリアし、今回、山東もやっと”征服”、ついに残すは福建省一省のみとなりました。世間的には、あんまり自慢できることでもないですが、全一級行政区制覇は中国通にとって一つの自己満足的勲章なんです。
 山東や福建は日本から近いだけにいつでも行けると思っていたのですが、却ってそれがネックとなってなかなか機会が得られませんでした。しかし、畏友の山本悦夫さんに同行していただくことになり、さらに昨年末まで神田の事務所にいた山東省淄博市出身の女性ヤンリンが全行程道案内してくれるということでGW旅行を決心しました。
 本来ならば、楽しいはずの旅行なのですが、しょっぱなの青島で食べた海鮮料理が悪かったせいか、特別参加した青島の大学に通うヤンのいとこの女性を含めて4人が次々に下痢症状に(いとこは旅行に同行しなかったが、あとで知る)。小生はさらに風邪気味の頭痛に悩まされ、必ずしも快適な旅路とは言えませんでした。それでも3人とも泰山に登り、小生とヤンの2人は玉皇頂(ピーク)の拝殿にまで達しました。
 皇帝がその権威を高めるために登った山だそうで、中国人にとっても人気の観光地。ちょうどGW(五・一節休暇)の真っ最中であったこともあり、山中押すな押すなのすごい人込みでした。泰山は皇帝の山でなく、今は老百姓(庶民)の山になっています。中国研究所発刊の「中国年鑑」で毎年、観光の部を執筆している小生としても、改めて中国の観光ブームのすさまじさに驚かされた次第です。
 青島で見た食用のヒトデ(海星)。日本では食べませんが、中国では普通のようです。実際食べてみると、珍しいだけで、うまくも何ともないものです。