つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

江沢民拘束の写真が流布された!!

 中国・天津市の化学倉庫爆発事故は、その後、事故原因がなかなか発表されません。恐らく当局は、重要な情報を隠しているように思われて仕方がありません。というのは、天津のあと山東省の淄博、河南省鄭州江蘇省の蘇州でも連続して化学工場の爆発事故が起きており、これほど爆発事故が続発することは不自然です。これは偶然でなく、人為的な仕業であると判断せざるをえないと思います。
 となると、だれがやったかということなりますが、これまた中文系サイトを見ると、さまざまな見方、情報があり、複雑怪奇。ただ、日本で発行されている「大紀元時報」によると、これは、今、習近平の反腐敗キャンペーンで標的になっている江沢民とその一派が仕組んだものではないかとの見方をしています。
 大紀元時報は気功集団「法輪功」系のメディアですが、中国の法輪功錬成者は江沢民の弾圧によって被害を受け、恨み骨髄に達しているでしょうから、江の失脚を心待ちにしています。したがって、期待感込みの意図的な見方ということもできますが、小生は一連の化学工場の爆発が江絡みの権力闘争の一環という見方を全否定するつもりはありません。
 そこで、昨日おもしろい情報がネット上を流布しました。江沢民上海市の西郊賓館(幹部用宿泊施設)で拘束されたという情報で、手が後ろに回った江が男2人によって両脇から腕組みされている、そんな”決定的な”写真がこれまた法輪功系メディアに掲載されたのです。合成写真ということも考えられ、またまた江は足が弱いので付き人に抱きかかえられているという見方もできます。でも一応”最悪”の見方をしておいてもいいのかなと思います。
 なぜなら、習近平王岐山コンビによる反腐敗キャンペーンが最終的に江沢民をターゲットにしていることは疑いないのです。果たして、習近平が自らを総書記まで引き上げてくれたかつての党中央のトップをそこまでやるかという疑問はありますが、江の息子、孫への仕打ち、江系幹部への締め付けなど(その他傍証は枚挙にいとまなし)を見ると、着々と江本人に迫っているように感じられます。
 万万が一、現時点で江沢民の拘束が事実すれば、これは江一派が一連の化学工場の爆発を仕掛けたことでの関連と見るのが普通でしょう。でも、江一派が人為的に火災を起こして大勢の無辜の民を巻き込んだという図式になれば、これは単に江一派への非難でとどまりません。こういう権力闘争を生む共産党の体制、組織そのものへの国民の反発が高まることは間違いありません。
 もちろん、権力闘争には、経済低迷、不況が関係してきます。一般に経済が悪化すると、権力機構内の権力闘争は活発化します。ですから、経済状況がよくない現在、共産党一党独裁体制は急激に脆弱化していると見ていいのかも知れません。

 上の写真は、小生が関係するNPO法人の事務所がある北区王子の有名な観光地、王子神社の鳥居付近。