つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

JR人身事故はそんなにあるのか

 小生は、神田小川町の事務所に出るときは、往復JRの桜木町駅から神田駅まで京浜東北線の鈍行電車に乗ります。乗り換えがないので、長い道程の割には時間的なロスがないし、幸いなことに朝晩とも、次駅(桜木町の次は横浜駅、神田駅の次は東京駅)では必ず座れるので助かります。ですが、最近、本当に気になるのが電車の遅れで、特にJRでダイヤが乱れる回数が多いように思います。
 ダイヤの乱れの最大の原因は「人身事故」。これを聞くと、「ああ、また一人電車に飛び込んだのか、何を悩んだのだろう」と悲しい気持ちにさせられますが、同時に、なにもこんなに多くの人に迷惑をかけてまで、通勤電車に飛び込むことないではないかという腹立たしさも覚えます。小生も時間に遅れまいとする、飼いならされた通勤族なのでしょう。
 いずれにしても、これはポイント故障などと違って会社側の責任でなく、同じ乗客側の問題なので、乗客の一人である小生も文句は言えません。「人身事故」と同じように、「線路内に乗客が立ち入った」というアナウンスもあります。これも乗客側の責任ですから、本当ならば、車掌が「電車が送れて申し訳ありません」などと謝る必要はないのですが、なにか気持ちのこもらない、ある種慇懃無礼な謝罪を繰り返すことが多いので、小生はこれを聞くたびに不快感が募ってきます。
 でも、これだけ人身事故の発生があると、本当に発生しているのかとついついうたぐり深くなってしまいます。ひょっとしたら、JRは自らの原因を糊塗するために乗客側の原因を言っているのでないかと。これは、小生のあまのじゃく的性格がなせることかも知れませんが、一度、どこどこの駅間で人身事故が発生したと聞いたときに、本当にあったのか確認したくて、実際、翌日の新聞を調べたことがありました。
 ただ、有名人でない限り、飛び込み自殺が社会面に載ることはなく、よくて県版面。それでも載らないこともあるので、本当の確認のためには発生現場を管轄する警察署に連絡しなければならないのでしょう。ですが、現役新聞記者でもないので、さすがにそこまですることはためらわれ、ついつい徹底検証できずじまいです。
 JRは、人身事故があると、その線のみならず、並行して走る路線もすべて止めてしまいます。安全徹底のためなのでしょうが、これはやりすぎではないでしょうか。3・11のときに、JRが首都圏の全線を止めて、駅のホームはシャッターを閉め、構内への立ち入りを禁止したことが問題となりました。
 つまり、JRは乗客の安全を考えているのではなく、自分たちの安全を第一に考えているのではないでしょうか。それぞれ大切な用事を持って乗っている乗客も多いのですから、もう少し乗客の側に立って対応してほしいのです。せめて、人身事故が起きても、並行して走る電車は、ゆっくりでも止めないで走らせてほしいと思います。
 下の写真は、山梨県下部温泉街の中央にかかる橋と、同行した香港山海径倶楽部の仲間3人。下部温泉に一泊した翌日、身延山登山を楽しみました。