つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

リスクマネジメントできない保安院官僚

 経済産業省原子力保安院で、常時スポークスマン的役割を演じていた西山なる審議官が女性問題で更迭されたようです。阿川佐和子さんは「あの髪の黒々とした方」などと皮肉っていましたが、同審議官がカツラをしてまで若々しくしていたのは、多分、愛人がいたからなんですね。そんな楽しい日々を壊すようなマスコミ報道は苦々しかったでしょう、本当にご同情申し上げます。
 それにしても、他のマスコミも「途中降板!!後ろ髪を引かれる思い?」などと、彼のカツラに引っかけて揶揄していました。なんともかわいそうなことです。経産省のエリート官僚ですが、保安院のスポークスマンなどにならなければ、テレビに出ることもなく、そしてマスコミに注目されることもなく、愛人問題もそれほど大きな問題にならなかったでしょう。
 逆に言えば、彼はちょっと脇が甘かった気がします。つまり、スポークスマンになれば、当然、マスコミは注目しますし、夜討ち朝駆けも辞さないでしょう。となれば、当然、彼の生活は常時マスコミに監視されることになり、場合によっては尾行も付きます。自宅と違う方向に向かえば、ひょっとして誰か(あるいは東電の人と?)に会うのかと思い、付きとめようとしますから、この時期に彼がノー天気に愛人と会っていたとしたら、その存在が発覚することは時間の問題だったでしょう。
 自分の現在置かれている位置が明確に理解できなかったという意味では、彼はリスクマネジメントができない、まあ、官僚としても一流ではない人だったのでしょうね。原子力を監視する保安院の職員という立場からしても、自らの危険を察知できないようではどうしようもありません。
 それにしても、カツラだけがなぜ揶揄されるのでしょうか。白髪染めだって、美容整形だって所詮本来の形の修正ではないですか、入れ歯だって、近視のレーシック手術だって、女性のしわ取りも、すべて矯正と言えば矯正です。カツラだけどうして別格に扱うのでしょうか。だれだって人間、歳を取れば、いろいろ本来の形が変わるもの、それを最大限修正しようとする努力を笑うのはおかしいと思います。
 下の写真は、山東省青島市郊外の街のスーパーマーケット内で写した一枚。売り物の白菜が当たり前のように床下に投げ出されていました。日本では見られない乱暴な光景です。