つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

9・11から、この10年間の変遷

 間もなく9月11日、つまりあのニューヨークのWTCビルの飛行機追突、崩壊など同時多発テロから10年を迎えるということです。2001年、つまり21世紀に入って最初の年のエポックメーキングな事件。あれから10年たったということですが、小生にとってこの10年、長いと言えば長かった感じもするし、あっという間と言えば、そうかも知れません。この事件の2年後に30年勤めた会社を辞めて、大学の非常勤講師をしながら、いろいろ第二の人生を模索してきました。
 50歳になったころから、人生二度ないので、いろいろ別な仕事を楽しみたいと思っていて、記者時代から並行して大学教師の真似事、そして会社を辞めた後は、ある検定試験を実施する団体の仕事、翻訳会社での翻訳や編集業務をし、そして今はビジネス紹介を主体とした団体の長に収まっています。もともとビジネスには縁のなかった男ですから、慣れない世界で苦闘の連続です。
 現在、最大の関心事は、事業支援している広西チワン族自治区南寧市の「日本園」プロジェクトが成功するかどうかです。日本園そのものは、オフィスと住宅、展示センターなどが併設された複合施設ですが、この事業には、園区の周囲の道路に面して日本的な商店街を造る計画も組み込まれています。わが団体は、日本の中小規模の企業を商店街に誘致、出店させる仕事に参画しているのです。
 日本は不景気であるだけに、企業側の関心は高いのですが、いかんせん南寧の知名度のなさや当地消費力への判断ができないことから、二の足を踏む企業も少なくありません。ですが、南寧という街、小生も何回か行ったことがありますが、なかなか魅力的であり、消費力もそれなりであることを実感しています。わが団体としても、引き続き宣伝に努めていかなければならないと思っています。
 小生はまた、日本園事業のほか、金属板金加工を主業務とする日中合弁企業の橋渡しをしており、上海にできるこの企業が間もなく稼動します。参画した者として、この合弁企業の成功は疑っていませんが、果たしてどこまで発展するかが楽しみです。そういうわけで、記者時代には考えられなかった慣れない世界ですが、のたうち回りながらも、明日の成果がどうなるかという期待感もあって、わくわくする毎日です。
 下の写真は、中国黒竜江省黒河市の歩行者天国繁華街にあるブロンズ。なかなかしゃれたものが多かったです。