つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

再び大河ドラマを論ず

 実は小生、NHK大河ドラマの大ファンであり、毎年欠かさず見ており、今年も楽しみにしていたのですが、3月か4月ごろ、主演者らのあまりにもひどい演技や、現代風の脚本に嫌気がさして途中でやめてしまったのです。それは、前にも書いた通りです。でも、大河ドラマの時間帯はちょうど食事時が多し、内人が見ているので、たまにお付き合いすることがあります。
 そんな時、上野樹里が、江(ごう)の歳に合わせた相応の演技をしているかなと関心を持って見てますが、やはり話し方は十代、二十代を演じた以前と変わりなく、白けてしまいます。この女優の限界かなと思います。篤姫を演じた宮崎あおいはそれなりに老齢の役のときには工夫をしていました。上野は宮崎のレベルに達していないということでしょうね。
 秀忠役の向井理君もハンサムであるだけで重みがなく、時代劇にそぐわない感じ。脚本自体が現代風なので一層そういう感じがします。北大路欣也が辛うじて全体を締めているけど、若手が学芸会ではどうしょうもない。水川あさみも未亡人装束が似合わず、この人も歳相応の発声ができない役者だと思いました。
 ただ、宮沢りえは晩年の淀君を無難に演じています。この人は、藤沢周平作品映画の「たそがれ清兵衛」で好演していましたが、淀君がふけるにしたがって、もともと持っている彼女の存在感が表れてきた感があります。とりわけ、水川など学芸会女優と並べると、うまさが引き立ちます。
 ともあれ、大河ドラマはやはり男性を主人公にした方がいいのではないかと思います。来年取り上げられるのは平清盛だそうで期待していますが、小雪の亭主になった松山ケンイチという若手俳優が果たして期待にこたえてくれるかどうか。せめて、一年間通して見られるようなものであってほしいと思っています。
 下の写真は、南寧市のASEANビジネスエリアで行われたファッションショーでのワンシーン。女性は服装関係専門学院の学生、男性は九州出身の日本人ビジネスマン。このショーは素人が出るところが素晴らしい。