つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

野田首相よ、小泉流の覚悟を持て

 野田首相は消費税増税には熱心のようですが、その分その他の政策の遂行には熱心さが見られない感じがいます。再三書いているように、小生自身は消費税の引き上げには反対ではありませんし、反対どころか早くやるべきだとさえ思っています。国家が安定的に税金を確保するには、消費行動に課税するのがいちばん合理的だし、取りっぱぐれがないからです。しょせん、所得税課税などというものは、正規雇用者以外は正確な捕捉がしにくいもの。不景気でしかも非正規社員が多いこのご時勢、あまり頼れない税制でしょう。
 消費税上げに、国民の多くが納得していることは世論調査でも示されています。ギリシャの動静を見るにつけ、国家の債務が膨らむと最終的にどうなるかということが手に取るように分かるし、とても他人事とは思えないからです。ただ、国民の多くは消費税上げと同時に、議員自らが身を切る努力をしてほしい、少なくとも議員定数の削減はしてほしいと願っています。しかしながら、首相は増税は言うものの、セットになるべき議員定数削減には熱心さが見られません。その点では、わが郷土船橋の英雄である首相の覚悟が不十分で、残念でなりません。
 今、議員定数に関しては、最高裁から指摘を受けた格差是正を図るべく、自民党が出したゼロ増5減という一部手直し案がありますが、これだとたったの5議席の減で終わってしまいます。確か、民主党マニフェストで80議席減を打ち出しているのですから、せめて50議席程度の減を実現させてほしいのです。今、定数問題を担当する樽床幹事長代理を見ていると、おざなりの感じで、とても腹を括って何が何でも削減という気概が見られません。何かやっているふりをしてだらだらと時を稼ぎ、最後は「野党が反対したから、5減だけになった」という言い訳で終わりそうです。
 小生は自民党の機関紙にコラムを書いているほどの自民党シンパですから、民主党という敵に塩を送りたくないのですが、あえて塩を送るとすれば、消費税の増税とともに、国会議員定数削減を実現してみてはいかがですか。そうなれば必ず、支持率は回復すると思いますよ。50なら50議席削減案を衆院で粛々と民主党多数で通し、もしねじれがある参院で否決されたら、そのときこそ「○○の野党が反対したから」と透かさず解散に打って出ればいいのです。
 どうせ、このままだらだら行ったら、次の選挙では大敗することが決まっている政党なのですから、ここは一か八かの大博打に出るしかないでしょう。日本人は、小泉元首相のような覚悟ある政治家が好きなのです。あの時、ほとんどの人は郵政改革がいいか悪いかなど分からないままに、小泉の覚悟を見て是非もなく支持したのです。郷土の英雄にもそういう覚悟を持ってほしいものです。
 下の写真は、秋葉原にあるゴーゴーカレーの普通盛り。普通盛りでもかなりの量で、ご飯が全身カレーに覆われているのが特徴です。