鳩山のおぼっちゃまは、やはりイランに行って相手側に利用されただけのようです。「アフマデネジャド大統領との会見で、鳩山元首相は”IAEAはダブルスタンダードを持っている”と言った」とイランで報じられているとのこと。この報道について鳩山氏は「事実でない」と否定していますが、相手国は彼を利用しようと手ぐすねを引いて待っていたわけですから、結果としてうまくハメられたということでしょう。
前にも書きましたが、外交は国益を追求するものであるので、さまざまな機会を通じて自国の主張をするし、要人会見の場では自らの主張を強固にする意味から相手を利用することすらあるでしょう。鳩山のおぼっちゃまはこの辺の駆け引きが分からず、こちらが善意を示せば、必ず善意で返してくるだろうとの甘い期待を持っているだけの人のようです。国益を追求するという観点に立てば、これほど危険な政治家はいません。
なるほど、冷静に見れば、鳩山氏が言ったとされる”IAEAはダブルスタンダード”との発言内容それ自体はもっともなところもあり、IAEAにその一面がまったくないというわけではないでしょう。ただ、IAEAの事務局長は日本人であり、イランが鳩山氏にそう言わしめた底意を、政治家である彼は当然感じなければなりません。
イランが日本の元首相にそういうIAEA批判を言わせるよう仕向けたことは結局、日本批判が狙いでもあり、この組織の実質的なオーナーである米国批判が目的でもあるのです。今回の鳩山イラン訪問は、詰まるところ日米両国につばを吐きかけるだけの結果に終わったということです。これでまた、日米関係がぎくしゃくする恐れもあります。
少しでも外交感覚がある政治家ならば、簡単に気づくことですが、おぼっちゃまでは無理ですか。いずれにしても、彼を今すぐ外交の場から外してください。限りなく国益が削がれていきます。
下の写真は、大連市内の中心部、中山広場ロータリーで写した一枚。
パンダの会4月定例講演会の開催日が近づいてきました。
お時間のある方はぜひご参加ください。どなたでも参加できます。
◎準おつな寿司セミナー(通称パンダの会)
とき 4月14日(土)午後3時から5時まで
ところ 渋谷「パンダレストラン」地下一階大広間
道玄坂登ってすぐ左、地下に入った中華レストランです。
地図http://r.gnavi.co.jp/g607500/map/
講演者 ドキュメンタリー映画監督、作家 山谷哲夫氏
講演テーマ「新大久保コリアンタウンの裏側」
参加費 軽い酒と食事付きでだいたい3000円強
連絡先 富澤tomizawa@jwa.or.jp
日暮higura@coast.ocn.ne.jp