つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

名球会入り条件、投手は厳しくないか

 連休中は、プロ野球の試合が昼間に行われるで、ついつい見てしまいます。それはともかく、最近、日本ハムの稲葉選手、続いてヤクルトの宮本選手が2000本安打を達成しました。さらに、ソフトバンクの小久保選手も間もなくその記録に到達するようです。宮本選手ですでに40人目とか。相当な数の人が達成している記録であり、お三方には申し訳ないのですが、希少価値もないという感じもします。
 プロ野球には、「名球会」という組織があって、野手なら2000本安打、投手なら200勝が条件です。ここに入ることが一流選手の証明であるように言われ、だれもがこの記録を目指しているようですが、でも、よくよく考えてみると、この条件ってちょっと不平等ではありませんか。投手にはかなり厳しい条件になっているような気がします。
 と言うのは、安打というのは個人の積み重ねであって、打ったその試合がたとえ負け試合であっても、選手の生涯記録には加算されます。その点、投手の勝ち星というのは、たとえゼロ点で抑えて9回を投げ切ったとしても、相手もゼロ点で抑えていれば引き分けになって、これは勝ち星になりません。逆に、10点取られても味方が11点取れば勝ちとなります。
 最近、ロートルの星、中日の山本昌投手が中日リードのまま5回以上投げ、勝ち投手の権利を得て後続に託したのですが、浅尾投手が打たれ勝ちを逸しました。逆に、浅尾投手ががっちり抑えたときは山本投手は2勝目を手にしています。つまり、勝ち負けは自分だけの問題でなく、チーム全体の力にかかっているということです。これを投手の名球会入りの条件にするのは不平等であると思いませんか。
 もし投手を打者と同じように個人記録で判断するのなら、「生涯登板回数は…回以上、その防御率は…点以下」などの条件にするほうがフェアだと思います。そうは言っても、やはり投手は勝ち星だ、勝ち負けにこだわりたいという人がいるのなら、200勝などと言わず150勝程度の条件でいいのでは。名球会発足当時は2000本安打、200勝と2の数字にこだわったのだと思いますが、これだと打者に比べて投手にはかなりのヘビーハンデとなります。
 一試合で投手の分業体制ができている今日、200勝をクリアできる投手はそうざらには出てこないでしょう。てなことを考えると、投手の名球会入り条件を完全に個人記録にするか、せめて200勝のハードルは下げるべきだと小生は思います。
 新潟県柏崎市の米山中腹にある残雪の中の桜。まさに桜はまっ盛りで、残雪と絶妙なコンビネーションを持っていました。