つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

大相撲にはまだ改革が必要だ

 今、NHKの大相撲名古屋場所中継を見ています。きょうは休みで家にいましたので、今場所になって初めて幕内開始から取組を見始めました。それにしても、驚いたのは、ウイークデーの地方場所の人の入り具合。幕内の前半戦終了時点で、土俵の周りにはさすがに人はいますが、遠望すると、マス席の半分から上はほんんど空席です。これは、相撲人気のなさか、あるいは地方場所ゆえなのか。
 前にこのブログで、九州場所の観客数が少ないので、もう九州場所は止めるべきだと書きました。福岡では15日間館内を埋める相撲好きの絶対数が不足しているのだから、もう九州場所は要らないと主張しましたが、観客が少ないのはどうやら九州場所だけでなく、名古屋も同じようです。これももう地方場所全体の問題のようです。地方で客の入りが悪いのなら、いっそのこと一年6回すべての場所を東京でやったらいかがでしょうか。
 大相撲は昨年いろいろな問題が発生し、人気が落ちたと言われています。小生から見れば、問題は必ずしも昨年批判があった談合相撲、八百長相撲だけにあるとは思っていません。一つには、外国人が多くなって、日本人にご当地意識がなくなってそれぞれの関取へのファンがいなくなったこともあると思います。上位ランク者に外国人が多いばかりだけでなく、優勝者も外国人ばかり。これでは、小生のように相撲自体を楽しむファンはともかく、やはり個別関取ファンは離れていくでしょうね。
 もう一つの問題は、個人対抗でなくあくまで部屋別対抗で、同部屋の力士は当たらない仕組みです。最近、大島部屋友綱部屋に吸収され、またまた魁聖旭天鵬雅山戦などの有力な取り組みが減りました。これっておかしくないでしょうか。幕下まではまあまあ部屋別対抗のシステムを残していいでしょう。でも少なくとも十両以上の取組では、個人対抗にしてほしいと思います。将棋だって、囲碁だって同門(同じ師匠)の棋士が当たるようになっています。相撲だけこれが許されないのは問題です。
 さらに、テレビの遠望画面を見ていると、マス席の面積が狭すぎるなと感じます。あれで4人座れということなのだそうですが、大の大人4人が座るのは無理です。しかも今時、畳の上で日常生活を送っている人は少ないでしょう。座布団の上に座ったまま、狭い空間で2時間も3時間も我慢しているのは苦しい。せめて、面積を広げるか、現代人に合わせてイス席にしてほしいと思います。そんな改革をしていかないと、やがて東京場所でも空席が目立ってしまうかも知れません。 
 下の写真は、香港島の地下鉄ワンチャイ駅近くにある飲茶の店「東園酒家」の昼飯時の風景。香港人はなぜか飲茶が好きで、いつも店内はいっぱいです。