つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

あの行為で巨人優勝の価値半減

 ああ、日本シリーズは巨人が勝ってしまった、不愉快です。ナベツネの喜ぶ顔を想像しただけでも、ますます気分が悪くなりそうです。他チームから金で著名な選手を集める不明朗球団。選手集めが不明朗なら、今回の第5戦では、ボールに当たってもいないのに痛がって寝ころぶサギ野郎までいて、ますますこのチームへの憎悪が増してきます。おめーらは、そんなことしてまで勝ちたいのか−てな心境です。
 小生は金曜日のあの時間、首が痛かったのでマッサージに行っていて、実は、ライブであの光景を見ていませんでした。ヤフーニュースの見出しで、「疑惑の判定」などという文字が躍っていたので、テレビのスポーツニュースで確かめてみました。確かに、一見では球が速すぎて分かりにくく、しかも球がキャッチャーミットに収まらず外に転がったので、当たっているようにも見えました。しかし、スローモーションで見れば、何ていうことはない。打者のバットにも体にも当たっていない。単に捕手が捕球しそこねただけでした。
 それをあの加藤とかいう打者は、さも頭に直撃を食らったような過剰な演技をし、原監督の抗議を誘いました。柳田とかいう審判は最初はファールとしていたのをデッドボールとし、原の抗議を認めたしまったのです。柳田はどうも巨人贔屓らしいと、ネットで書かれていますが、さもありなんか。このシーンはテレビで見ていた方がビデオ再生ではっきり分かっただけに、巨人ファンであろうと日ハムファンであろと疑問に感じ、憤慨したに違いありません。やはり、あの加藤の演技は日本シリーズという厳粛な試合をぶち壊しました。あの行為一つで、巨人優勝の価値は半減したと思います。
 世間は、加藤のふざけた演技と柳田審判の誤審を大いに非難していました。小生もそれには同意しますが、ただちょっと別の見方もしています。それは、あの時確か鶴岡だったか、日ハムのキャッチャーの態度です。彼は少なくとも打者の体に当たらなかったことを一番知っていたはずですが、加藤が痛がっているのに恐縮したためか、審判に一言のアピールも抗議もしていません。ただ、傍観者よろしく成り行きを見守っていただけでした。鶴岡が憤慨してアピールしていれば、審判は加藤の過剰演技を見破り、誤審をしなくて済んだかもしれません。
 当たってもいないのに過剰演技するのはサッカーでもよく見られます。しかし、サッカーは副審もいてかなり厳格にぶつかり具合をチェックしていますし(多くの場合は足でのタックル)、過剰演技は却ってペナルティーになるので、演技にも細心の注意が必要です。その点、野球は演技してもペナルティーにならないようですから、やり放題ですね。
 しかし、加藤の行為は日本シリーズの厳粛性を壊したことに変わりなく、巨人ファンからも反発が出ています。「選手は紳士たれ」とのたまわってきた巨人であるならば、試合も正々堂々とあるべきで、誤審を知った以上、今回の行為を反省し、加藤に対しも何らかの処分を科さないとなりません。
 下の写真は、バンコク市内ルンピニ公園内での一枚。公園を独りで歩いていたら、日本人がいたので、撮ってもらいました。バンコクも日本人の多い町です。