つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

豊山-炎鵬戦の木村晃之助、威力業務妨害だ

 このブログでしばしば書いているように、小生は大相撲の大ファン。ですから、本場所が開催すると、一度は大相撲に言及せざるを得なくなります。時間があるときはNHKのBSで放送される幕下の取り組みから見ていますが、今、むしろ、幕内上位の取り組みより、十両、幕下の方が圧倒的に面白いのです。大鵬琴桜の孫がどうなったかとか、照ノ富士を含めて元関取だった連中はどうだったかとか、昔山形で仕事をした経験から、あの朝日連峰のふもと白鷹町という郷里の名を背負った白鷹山は勝ったかな、などと興味が尽きません。

 それに比べて、幕内はまたまた白鵬の独走です。今日現在、2敗で小結朝の山が頑張っているけど、白鵬との一戦は終わっているし、挽回は無理でしょう。大関陣が駄目なのに加えて、期待の御嶽海も北勝富士、遠藤、阿炎も圧倒的に勝っている関取はいないのは、実に情けない。これでは正直、見る気が失せます。幕内で見たい一番というのは、炎鵬の取り組みしかありません。

 それはともかく、正直、幕内の審判委員交代のころに出てくる木村晃之助という行司は実にけしからん存在です。前から、「手を着いて」と大声を張り上げる態度が好きでなかったですが、今場所は2回もチョンボをしています。一回目は剣翔の取り組みで相手とも十分にきちんと手を着いて立ち上がり、組み合ったにもかかわらず、晃之助の独断で2度、中止してしまったのです。

 手を着いていたのですから、明らかに判断ミスです。しかも、手着きにこだわるのは実にバカげた裁量で、お互いに呼吸を合わせ立ち上がった以上、両者が納得しているのだから、手が着くかつかないかは厳密に問う必要はないんです。むしろ途中で止めさせると、力士本人はもとより、せっかく張りつめた場内(いやテレビ座敷も含めて)の空気が抜き取られ、実につまらなくさせてしまいます。

 2つ目のチョンボは、豊山と炎鵬の一戦。これはいろいろサイトで書かれていますが、2人は立ち上がったあと、互いににらみ合って組み合わなかった。これは2人が考え抜いた作戦だったのですが、晃之助は組み合わないからとの理由で、中止してしまったのです。「こいつ何年行司やっているんだよ」と真剣に思いました。両者納得して立ち上がって以上、組もうと、離れようと、横に飛ぼうと自由なのです。ですから、中止されたあと、豊山と炎鵬が2人とも晃之助の方に詰め寄り、「お前、おかしいんじゃないのか」という態度を示したのは、納得がいきます。

 立ち合いにはいろいろあります。舞の海の八艘飛びは有名ですが、いきなり後ろに下がったこともありました。序の口の服部桜は相手と組み合わないうちに、すぐに自分の”意思”で前に崩れ落ちました。これはこれで「ふざけた野郎だな、大相撲を舐めるな」という感じですが、、。豊山と炎鵬戦では、ベテランアナウンサーの藤井康生さんと解説の舞の海が晃之助を厳しく批判していました。当然でしょう。明らかに誤審、いや誤審というより、正当な取り組みをぶち壊しているのですから、威力業務妨害であるかも知れません。これは行司の適格性が問われる問題です。然るべき処分を求めたいと思います。

 大声を張り上げるところを見ると、晃之助は、行司の存在はすごいもの、際立たせる存在と思っているのかな。だとしたら、思い違いも甚だしい。それから、もう一人、掛け声で気になる行司がいる。結びに出てくる式守伊之助。単に「はくほう」と言えばいいものを「はくっふおう」と、トーンを高くして何かもったいぶった呼び方をする。これは止めてほしい、すごく気に障る。行司は所詮刺身のつまです。第一、勝敗判定の最終決定権も審判委員にあり、彼らにはないのですから、あくまで土俵の”お飾り”として頑張ってほしいと思います。

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 上の写真は、SNSで友人から送られてきた東京タワーの夜の風景。