つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

角田容疑者の自殺はナゾだらけ

 角田美代子容疑者が勾留の獄の中で、自殺を遂げました。正直言ってあの面構えから言って、他人を殺していても、いちばん死にそうにない人、絶対自殺などしない人だと思っていました。一般的にも、死刑囚というのは生に執着すると言われており、獄房に教誨師 (きょうかいし)を連れてやっている看守の靴音をいちばん恐れるといいます。角田はまだ死刑囚になっていませんが、まあ、7人の殺しに関与したとなれば、早晩そういう境遇になるでしょう。それでも、教誨師が来るようになるのは、まだ当分先の話。早々と自裁するというのは、どういう心境の変化なのでしょうか。
 それにしても、獄房の中に他に2人の同居者がいて、さらに監視員は1時間おきに見回りにいっていたというのに、首にTシャツを捲いただけで自殺できるというのは、やはりこのおばはん只者ではありません。身体を横にしながら、自分で首に巻いて死に至るまで絞め続けられるものでしょうか。小生は柔道で絞められた経験がありますが、窒息状態になると意識がなくなりますから、意識喪失で力を入れ続けることは不可能だと思っています。
 監察医の上野正彦先生は「意識を失っても、首に巻きついたものが緩まなければ、死に至る」と分析していますが、本当でしょうか。しかも、物はTシャツですし、緩まない状態で絞められるものでしょうか。同室の人がいれば、「うーん」とうなるような声が聞き取れるでしょうから、すぐに察知されるはずです。それとも、夜間だったから聞き取れなかったのか。それとも、疑うわけではありませんが、同室の人が知っていながら無視したか。この死因はいまいちナゾですね。
 また、記者の端くれであった小生は、やはりこの事件の全容が知りたかったです。なぜ、周囲の人が彼女に関わっていき、そしてアメとムチの状態からほぼ奴隷状態になっていったのか。なぜ、自宅に監禁小屋を作り、そんなに恨みもない人を家畜人ヤプーみたいな状態に置いたのか。裁判の中で、角田から真実に迫る証言が聞きたかったです。もちろん、角田美代子以外にも容疑者、被告はいますから、裁判は継続されるでしょうが、主犯格がいなくなれば、その注目度はかななり減退するでしょうね。
 ところで、角田関連サイトを見ていると、現場が関西だけにまたもや出自に絡めた文章が現れています。関西人はこういうのが好きですね。サイトによれば、角田被告は母親が朝鮮人で、父親がやくざだったとか。なんだか橋本徹大阪市長の時のキャンペーンを思い出しますが、何度も言うように小生はこうした出自問題は意味がないと思います。日本人なんて過去を遡れば、だれでも朝鮮半島人の血が混ざっているでしょうし、父親がやくざというのも本人には関係ないことです。今回、たまたま父娘が同じ”商売”になってしまっただけのことです。
 下の写真は、バンコクの中華街の歩道でざくろざくろジュースを売る露天商。写真右端にあるようなジュースは一杯40バーツ(100円程度)ですが、結構うまかったです。