つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

韓国の大陸棚説は天につばする行為

 韓国って国はなんで異常なほど異常なんだろう。安倍首相の特使として朴クネ次期大統領に友誼の意思を示そうと訪韓した額賀福志郎議員の車列に対し、罵詈雑言を発する連中がいるし、その訪韓の時期に合わせるように、韓国に逃げている靖国神社の放火犯を「政治犯」だとして日本に送還しないことを決め、実際に中国に送り返してしまうという行動に出たのです。
 日韓両国には引き渡し条約があり、刑事犯は引き渡しの対象になります。今回のケースは、動機がどうであれ、放火という立派な刑事犯罪です。放火犯がどうして「政治犯」になるのか、意味不明です。この調子でいけば、殺人、銀行強盗をしても、「私が襲ったのは元朝総督府の官吏だった人だから」とか「日本の植民地支配に協力した旧朝鮮銀行の末裔の…銀行だから、反日の意思を示すために金品を強奪した」などと主張すれば、皆政治犯になってしまいます。条約に反するこんな理不尽なことが認められていいものか、日本政府は厳重に対抗措置を考慮すべきです。
 さらに韓国は、海洋権益利関係についても、中国と歩調を合わせるように、大陸棚方式の主張をするようになってきました。国連海洋法条約では確かに、海洋権益について、200カイリ説と大陸棚説の2説が並行してうたわれています。200カイリ説では、隣国同士でその海域が重なり合う場合は中間線を引くとしており、日本側もこの説に立っていますが、中国は東シナ海で「大陸棚は大陸があって形成されるもの。したがって、大陸棚の海洋権益はその大陸国家が享受するもの」という大陸棚説を取り、沖縄トラフ(海溝)までの排他的経済水域を主張しています。
 韓国は、最近の東シナ海尖閣諸島をめぐる日中対立で日本側のひ弱さを見て中国側に与することを決め、大陸棚説を取るようにしたのでしょう。でも、これは浅はかなことです。中国と韓国でもめている黄海上のソコトラ岩(中国名=蘇岩礁、韓国名=離於島)では、韓国が200カイリ説を取り、中間線を引けば、韓国側の排他的経済水域内になるものを、中国側から大陸棚説を言いだされているため、明確に自らのものにしていません。
 要するに、海洋法大陸棚説を取ると、ソコトラ岩に関し韓国は、優位性を失うことになるのです。天につばする行為です。でも、韓国は、ソコトラ岩に鉄塔などを建てすでに実質支配しているという理由からか、対日本には200カイリ説を取らず、臆めもなく大陸棚説を採用してきました。狡猾な中国は、本来ならそうした韓国の矛盾を突くところでしょうが、対日で中韓提携を強調するために、あえて韓国側に物理的に占拠されている係争地ソコトラ岩の件には目をつぶっています。領土、海洋権益問題に関するこの2国のやり口は本当に腹立たしいものがあります。
 下の写真は、12月に丹沢の大山に登った折、見かけた小鹿。鹿はかわいいのですが、丹沢では繁殖過多となり、草木を食べつくしてしまうため、嫌われています。