つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

あら探しの韓国など無視すればいい

 安倍首相がワシントンの両院合同会議で演説した内容は、小生も全文を読みましたが、推敲、苦心のあとが見られ、素晴らしい内容だったと思います。ですが、やはりというか案の定というか、中国と韓国が批判しています。「おわび(APOLOGY)」という言葉が出てこないというのが韓国側の言い分です。けちをつけようと思えば、何でもつけられますが、特に韓国はけちをつけることを前提にものを見ているように思われてなりません。
 日本は戦乱の地となった地域の国や住民に対し、すでに「おわび」の言葉を数限りなく発しており、安倍首相が演説の背景説明をしたように、今回も、日本の「悔悟(REPENTANCE)」と「良心の呵責(REMORSE)」の言葉で十分にその気持ちを内包しているように思います。戦後70年たてば、もう過去の「おわび」よりは、不幸な時代を経て今後どういい関係をつくるべきかという点に着目していくのはごく自然だと思います。
 日本も東京大空襲で明らかに民間人を狙った焼夷弾爆撃、広島、長崎の原爆と、もし可能なら米側に言いたいことは山ほどありますが、それを合同会議演説で強調したら日米の同盟関係は成り立たなくなります。「小」の戦争時の不愉快さを捨てても、「大」の関係強化の素晴らしさを強調した方がいいに決まっています。もし、安倍首相があの席で米軍の過去の過激な空襲を強調したら、出席議員は鼻白んでしまうでしょう。
 安倍演説に対し、中国の反応は比較的マイルドでした。同国のメディアは「おわび」の言葉がないと指摘していましたが、外務省の洪磊スポークスマンは定例会見で、「村山談話を含め、侵略の歴史を正視し、反省する態度の表明を日本政府の指導者に対し一貫して促している」と述べ、これまでの一般的主張を繰り返したに過ぎませんでした。あくまで戦後70年談話に注目しているようで、米議会での安倍演説を個別に取り上げて批判をしていません。
 韓国だけが異常です。同国は事前のロビー活動で、安倍首相が米議会演説ができないよう妨害工作に動いていたとの情報もありました。安倍演説へのあら探し的反応を見る限り、同国はすでに日米韓の「民主主義の紐帯関係」を放棄したのだと思えてなりません。彼らの認識では恐らく、経済では日本より中国に付く方がメリットが大きい、安全保障では、米軍は力を落としているので、北東アジアで戦力になりえない、北朝鮮の暴走を抑えるにはむしろ中国の方が頼れるという判断があるのでしょう。
 ですから、日本にとっては、韓国をもう民主主義の価値観を分かち合える国家と認識するのは無理なようです。政治制度が違い、自由、民主、人権という価値観を共有しえない中国と同様に、日本は韓国に対しても是是非非で付き合えばいいことです。ゆめゆめ日米韓の連携などと考える必要はありません。
 パククネのおばさんが日本を嫌うなら、首脳会談を拒否するなら、それでもいいのではないですか。かの国の人たちが反日を叫ぶなら「勝手にどうぞ」と無視すればいいことです。韓国は中国と違って地域的な影響力のない国なのですから、日本は”粛々と”無視すべきです。

 上の写真は、上海市嘉定区の金属加工工場を訪問し、その庭園を写したもの。そこの老板(経営者)から、中国でも工場内に一定の緑化が義務付けられているとの話を聞きました。