つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

訪日トランプに過剰接待あったのか

 先週末から今週初めにかけて、小遣い稼ぎの原稿書きをしていたので、ブログを書くヒマもなく、最後に4日に書いて以来、一週間近くたってしまいました。この間で最大のイベントと言えば、トランプ米大統領のアジア歴訪でしょう。今日現在は、韓国から中国に回っており、昨日は習近平国家主席夫妻とともに故宮を散策していました。歴史のない米国に、いきなり5000年の歴史の重みを伝えることが効果的と考えたからでしょうか。
 米国内では現在、FBIによってトランプのロシア疑惑の解明が進んでおり、彼は厳しい状況にあります。大統領選の際の選対本部側近も起訴され、娘イバンカや娘婿クシュナーも巻き込まれそうな雲行きです。いずれその疑惑は本人にも向かうことになるでしょう。ですから、今回の歴訪が最後の海外訪問ということにもなりかねません。
 前にも書きましたが、小生はトランプという人間が好きになれません。できれば、正統な共和党政権の政治家に代わってほしいと思っています。ですが、今回のアジア歴訪を見る限り、安全保障を重視し、同盟国との連帯感を示す従来の共和党政権の在り方を踏襲しているようで、それはそれでいいのではないかと感じています。
 まず、トランプが最初の訪問国に日本を選んでくれたことは良かったと思います。かつて民主党クリントン大統領は中国を訪問し、日本を素通りして帰国したことがありました。これを見るだけでも、米民主党政権の同盟国への冷たさ、八方美人的な外交を強く感じます。でも八方美人って結局、最後は大きく得るものがないのですが、、。
 トランプ訪日で、ゴルフだ、高級和牛ステーキだと歓迎した安倍首相の”ごますり”に、巷では「やりすぎではないか」との批判が出ています。小生が受け持つ国際関係論授業の学生の中にも、そういう声がありました。マスメディアも盛んに揶揄していましたが、小生は、誼みを通じるためにはあれはあれでいいのだと思っています。
 国際関係も案外、指導者同士の人間関係で決まるところがあり、泥臭い人と人の付き合いは大事です。かつて中曽根首相はレーガン米大統領胡耀邦中国党総書記と、小泉首相ブッシュ大統領とかなり親しい関係にあり、その時の両国関係はうまくいっていました。
 トランプが韓国に行ってムンジェイン大統領と会った時は、安倍首相のときとは違って、まあ仕方なく会うといった実務的な態度丸出しでした。恐らくトランプは、対北朝鮮対話路線を取る左派のムンは好きではないのでしょう。そうなると、北朝鮮への対応で米韓にずれが生じ、相手にすきを与えることになってしまいます。
 ある意味、北朝鮮が今、対米で強硬に出ているのは、「ムンジェインは潜在的なわが方のシンパ」あるいは「南は弱腰だから相手にする必要はない」とみなしているからこその行動ではないのか。言葉を換えれば、ムンジェイン政権が今の緊張状態を作り上げたといっても過言ではありません。
 ムンはトランプとの宴会にわざわざ「日本兵慰安婦」なる女性を呼び、ハグさせています。宴席に出されたエビは竹島周辺で採れたものとか。日米韓で協調しなければならないときに、わざわざ日本の反発を買ってその間を割くような行動を取るとは、国際政治に無知というか、バカというか、想像を絶するところがあります。

 上の写真は、小生が関係する奨学金財団事務所に行く途中にある民家の塀の万両。