つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

裏で中国が動いているのでは

 北朝鮮はやはり、振り上げたこぶしの処置に困っているようです。恐怖のメニューを次々に繰り出してきたのはいいが、やはり米国や韓国に先制攻撃はできないでしょう。攻撃すれば、反撃され、金正恩の権威は失墜し、現体制の崩壊につながってしまうからです。さすがにスイス育ちの苦労知らずのお坊ちゃまでも、そのくらいのことは分かるようです。
 一連の北朝鮮の強硬姿勢について、小生は以前、「裏があるのではないか」と書きました。最近その確信を強めています。金正恩はテレビで再三登場していますが、実際の現場にすでに7日間ほど現れていないとのこと。ワイド番組でだれかが指摘していましたが、そうであるとするなると、これは容易ならざる事態が招来した可能性もあるのではないかと思うのです。
 金正恩はどうも中国の言うことを聞かない。自国軍事力を過信して、中国離れすら起こしかねない姿勢を見せています。この危険性を察知した中国が金正恩つぶしにかかっているのではないかと小生は見ています。要は、金正恩坊やに恐怖のメニュー繰り出しをやらせるだけやらせ、挙句に何もできないことを国民に知らせることで権威の失墜を図るというシナリオです。これには、経済成長路線の張ソンタク氏と軍部の対立も絡んでいるような気がします。つまり、中国が張氏と組んで正恩坊やと軍部の力を削ぐ方向に走っているのではないか、、。
 朝鮮は儒教の国ですから、もともと長子相続。父親の金正日も、腹違いの弟の平一の方が優秀だと言われながら、長子相続の特権で金日成主席の権力を受け継ぎました。ですから、本来は三男坊の正恩が権力継承するのは筋違いで、中国はずっと長子の正男を支援してきたようです。
 その正男氏は、日本のディズニーランドに遊びに来て捕まるなど恥さらしをしたため、父親の逆鱗に触れ、相続権を失ってしまいました。しかし、中国にしてみれば、長く育成してきた正男の失脚は予想外で、メンツがつぶされたとの感情を持ったことでしょう。ですから、正男の再登場を画策してもおかしくないと思うのです。
 今回の恐怖のメニュー繰り出しは、どうもかの国の権力闘争が関係しており、その裏で糸を引いているのは中国ではないかという気がしてなりません。中国は北朝鮮の最近の態度に対し、外交部スポークスマンも「朝鮮半島の平和と安定を望む」などとしごく平凡な表現に終始し、強く北をいさめる姿勢が見られません。この白々しい発言から見ても、中国が何らかの介入をしていることが読み取れます。
 下の写真は、3月末に横浜球場で見た横浜DeNA対楽天のオープン戦。このときは、楽天が勝ちました。