つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

ニーチェはなぜ「ツァーラストラかく語りき」を書いたか

 先週末から今週央にかけて、忙しい日々でした。先週土曜日は恩ある友人の出版記念会があり、小生が事前の幹事役を仰せつかったほか、当日パーティーの司会までしました。本の題名は「蛇とニーチェ」という、一聞の限りでは、何について書いたか分からない本ですが、それでも、主役の人柄や人脈もあってか、当日は、予想を越えて約170人という大勢の人が集まり、大盛況となりました。
 本の筆者は、中央アジア発祥の古代文明の中に「鳥と蛇」という象形があり、それが世界各地に形を変えて普及したという特異な文明史観を持っており、その延長上で鳥と蛇を伴侶としたツァーラストラと、それに注目したニーチェに強い関心を示していました。実は、ニーチェの名著「ツァーラストラはかく語りき」のツァーラストラとは拝火教の教祖、ゾロアスターのこと。そこで筆者は、ゾロアスター教の発祥地の中央アジアニーチェゆかりの欧州の地を踏破し、この関連性を探ったというわけです。
 本の帯では「あなたのニーチェ像は間違っている」と大胆かつショッキングな言葉を投げかけ、ニーチェがなぜ「ツァーラストラはかく語りき」を書いたかという問題提起をしています。筆者によれば、世界にニーチェファンは相当大勢おり、最近でも日本で「ニーチェの言葉」という本の売り上げが100万部を超えたとか。そこで、本書もニーチェ・ファンが飛びつくのではないかと大いに期待しているところです。
 昨日23日の木曜日には、小生が代表理事を務める一般社団法人、日本中国ASEAN経済文化研究会のセミナーが開催されました。これも小生が司会をしたほか、さらに、真打の講演の前の”前座”として、30分ほどASEAN全般の政治、経済概況をしゃべりました。この日は大学の講義で2コマ、2時間半以上にわたって話しまくってきたあとなので、相当にくたびれました。
 セミナー真打の題目は社会保険労務士による「海外企業進出では助成金をうまく使おう」というもの。実務的な内容なので、結構人出はあるのかなと期待していましたが、残念ながらこちらのセミナー参加者は30人程度と、友人の出版記念会に比べて盛況とはいえませんでした。
 ですが、参加者は将来、海外進出をねらっている企業、個人営業関係者ばかりなので、それなりの手ごたえはあったと思います。セミナーのあと、参加者の一人が行きつけの青山の居酒屋に移動し、二次会を開催。こちらの方では海外進出の話が具体的になったほかに、美人の飛び入り参加もありで大いに盛り上がりました。
 下の写真は、千葉県佐原市の古民家を背景に、一緒に旅行したスリランカ人とモンゴル人留学生の2人。