つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

5月の梅雨入り、「早漏気味」か

 気象庁は29日に、「関東・甲信地方で梅雨入りしたとみられる」と発表しました。小生は、出先の大学の休憩室でこの情報を聞いたとき、一瞬「エー」という感じでした。知りうる限り、関東地方で5月中に梅雨入りなんて聞いたことがありません。沖縄じゃーあるまいし。でも、外を見ると、風交じりに小雨も降っている感じもして、「それもありか」とその時は納得した次第です。
 さりながら、梅雨入りというのは、確か南北の高気圧の勢力が拮抗し、その間に前線が停滞することではありませんか。きょう5月31日、関東地方、特に小生の住んでいる横浜地区は快晴で雲一つない状態です。まだ梅雨明けに見られるような熱射ではなく、かなり日差しがつよいものの、至って過ごしやすい気候です。これは明らかに北西方面に張り出した高気圧が優勢であるためで、例年5月期に見られる典型的な天気。梅雨入りという感じではありません。
 たぶん、気象庁はちょっと雨が降ったので、「早漏気味」に早めに宣言してしまったのでないでしょうか。前回コメントしてくれた「常時早漏っす(ジョージ・ソロス)」さんに触発されて、こんな言葉を使ってしまいましたが、不快に思う人には失礼。予報官は今ごろ、早めの宣言を後悔しているのかも知れません。まあ、発表はあくまで「…したとみられる」ですから、今後しばらく好天気が続けば、後世に残す記録としてはこれを取り消し、梅雨入りはもっと後の方に修正することもありえます。
 それにしても小生、「梅雨入り」という言葉を聞くといつも憂鬱になります。一年でもっともいい季節である5月のさわやかな新緑時期がこれで終わるのかという残念な気持ちに加えて、湿度100%という雨季の香港を思い出してしまうからです。いつも感じることですが、気象庁はなぜわざわざ「梅雨入り」などと宣言するのでしょう。人に季節感を与えることだけが目的であるとするなら、小生的に言えば要らない発表です。
 今回は特に、宣言したあとすぐに快晴の天気になるし、関東に限れば、来週中もずっと快晴が続くようですから、当分はじめじめ梅雨にはなりそうにない。日本列島南部はすでに亜熱帯的気候になっており、いつも7月に「梅雨明け」宣言してからだって、ゲリラ豪雨のような雨が降ることもあるのですから、わざわざ期間限定で「梅雨」などと認定する必要もないのではありませんか。人々をいたずらにうっとうしい気持ちにさせるだけです。
 下の写真は、千葉県銚子市犬吠埼灯台上から九十九里方面を望んだ海岸線の風景。