つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「逃げたい奴は逃げればいい」が共産党の本質

 参院選の結果は、ほぼ小生が予測した通りの結果になりました。このブログでは事前に書いていませんでしたが、住んでいる神奈川県の自み公民、注目選挙区の東京も山本太郎氏の当選を含めて見立ての通りでした。神奈川は4人区と1人増員されたのに、なぜ自民党は2人の候補者を擁立しなかったのか、いまだに疑問です。かつて3人区の時に2人立てたこともあったのに、、。今回は明らかに2人取れていました。
 あの「自分の命が第一の」小沢先生の生活の党とか、目立ちたがり屋の党首がいるだけの社民党とか、社民党と政策が一緒なのに、なぜか分かれて戦っているわけのわからないみどりの風とかの大敗も見えていましたね。しょせん、過去、政局の嵐ばかりを求め、一貫して現実の政治に対し無責任であった政党に支持は集まりません。比べて、原発反対一本やりで活動してきて、今回もそれを公約にした山本氏の方があるかに説得力があって分かりやすかった。そこで左派系の支持が集中したのでしょう。
 それにしても、共産党の躍進には驚きました。小生の周辺にもこの政党の熱烈な支持者がいます。その彼に対し、かつて「共産党は、大企業や金持ちから税金を取ればいいというけど、みんな海外に逃げちゃうよ」と言ったことがありますが、そしたら、「逃げたい奴は逃げればいい」という答えでした。なるほど共産党というのはそういう考えなんだとよく分かりました。
 つまり、自分の意に沿わない異分子にはいてほしくない、排除するということ。それがこの政党の本質なんでしょうね。こんな政党に政権を取らせたら、いや政権を取らずとも、政局を動かすような政治勢力を持ったら、民主活動家、人権活動家を海外に放逐してしまう中国と同じような国家になってしまうことは間違いありません。
 また、ビッグガバメント体制の中で党官僚が跳梁跋扈し、代々木(本部)で決めることがすべてという政治を進めるでしょう。中国共産党中南海(党・政府機関の所在地)で決める仕組みを「民主集中制」などという言い方で糊塗していますが、要は価値観を共有した少数が政策決定し、実現化させていくシステムです。もっとも民の声を吸い上げにくいシステムを持つ政党です。この党に投票した人はそこまで考えて入れているのでしょうか。
 小生の知る別の支持者は「共産党の政権なんて望んでないよ。ただ、自民党政権のチェックとしては一番いいと思って入れているだけ」と言っていました。あくまで自民党の独走にブレーキをかけるという役目への期待です。たぶん、今回もそういう期待を受けて票を伸ばしたのだと思います。でも、この党の本質だけは肝に銘じておかなければなりません。
 下の写真は、今回の上海旅行でまたまたお世話になった延安西路の行きつけのホテル「リンロンホテル」。一泊だけでしたけど、久しぶりに知り合いの服務員に会いました。