つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

半沢直樹的態度、現実にありうるのか

 TBSが日曜夜に放映している「半沢直樹」というドラマが評判を呼んでいます。すでに視聴率が30%超えとか。いまどき、日曜のゴールデンタイムに30%とはお化け番組でしょう。実は、小生もこのドラマの大ファンでして、内人とともに毎週楽しみに見ています。確かに痛快で、毎回溜飲を下げるのですが、本当にこれってありかよとも思ったりします。
 たとえば、最初に登場する西日本スチールの脱税事件を見ても、浅野なる支店長が宇梶剛士演じる脱税者とグルになっていたということが伏線で、半沢は支店長を追い詰めます。物語だから、そういう支店長の不正があると一段と面白いのですが、もし支店長があの脱税者と何の関係もなかったら、単に責任を部下に押し付ける小心者だけであったら、半沢はそこまで支店長を追い詰められるのか。単に上司に偉そうな口をきく馬鹿者としか映らないでしょう。
 そもそも半沢という男は、最初から異常なほど上司に反抗的です。その後の物語の展開からすれば、それもありなんでしょうが、最初の段階から反抗的なのはちょっと不自然で、理解不能です。小生も30年間、一企業でサラリーマンをしてきましたが、少なくとも、われわれ一般人のサラリーマン生活では真似できないことです。
 たとえ、半沢が5億円を回収できたからと言っても、上司にあの態度では、ふつうのサラリーマン社会では周囲から好かれず、受け入れられません。結局、窓際に行ってしまうのではないでしょうか。それとも、銀行という職場は異質で、成果さえ上げれば、どんな態度を取っても、出世はするものなのでしょうか。
 「倍返し」とか「10倍返し」とかいうセリフはなかなか面白いですね。たぶん、「いつやるか、今でしょう」とともに今年の流行語大賞になるでしょう。でも、恨みに対し、報復でこたえるというのはいかがなものでしょうか。時代劇、忠臣蔵の時代ならまだしも、現代のサラリーマンの、しかも同じ会社内ではちょっと考えにくい感じがします。報復劇というのは、確かに溜飲は下がるので、見ている限りは面白いのですが、、。
 下の写真は、われわれのミャンマー旅行で当地の料理を食べているところ。民族衣装を着た美人は、ずっと同行してくれたガイドです。