つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

豪華列車はJR北海道こそやるべきだ

 今月15日、JR九州で「セブンスターズ・イン・九州」なる豪華列車が運行を開始しました。しかも、この予約がすでに来年の夏までいっぱいだとか。アベノミクスで景気が戻ってきたことを裏付けるようで、結構な話だと思います。これで、来年4月の消費税8%上げのハードルもスムーズに通り抜けられる雰囲気も出てきそうです。
 それにしても、JR九州オリエント急行のようなものをよくも考え付いたという感じです。小生の記憶では、九州の車窓風景って、それほど感動ものではないように思います。それは、北の大地、北海道の方がはるかに自然がきれいだし、むしろJR北海道の方がこうした企画を最初に着想してもよかったのではないかと思います。
 すでに本州から札幌に行く寝台特急カシオペア」「北斗星」というのがあって人気があるのは広く知られたこと。それを承知しているのなら、JR北海道自体が本来道内だけでこの企画を出すのが自然です。あるいは、JR九州が豪華列車を計画していると察知したなら、2番煎じと言われようが、直ちに真似をし、ほぼ同時走行開始でニュース性アップを狙ってもよかったかとも思います。
 こう言っては言いすぎかも知れませんが、どうもJR北海道の幹部は無能な人が多いようです。もともと道内では車社会によって鉄道など利用する人が少ないということであきらめ気分があるためか、企業経営を前向きにとらえていません。あの大自然を生かせば、鉄道というネットワークを使ってさまざまな企画が考えられます。鉄道がもうすでに移動手段専用のツールでないことを考えれば、エンターテイメントと組み合わせるという発想は無理なく出てくると思うのですが、、。
 では、お前にはどんな企画が考えられるのかという問いかけがあると思います。小生がとりあえず思いつくのは、首都圏で子供向けによくやっている「ミステリー列車」。北海道は魅力的な観光地が多いだけに、こうした「行先が分からない旅」って結構はやるように思います。
 映画のロケ地をめぐる「映画回想列車」もいいのでは。山田洋次監督作品、高倉健の映画と北海道は結構ロケ地が多いのです。中国映画でも知床半島を舞台にした「非誠勿擾」という映画がありました。さらに、豪華客船のように、豪華寝台列車にして、1週間くらいかけて有名な観光地だけ回る、あるいは有名な道産子食品を食べあさるという企画はどうでしょうか。
 もっと奇抜に考えれば、列車と船を組み合わせて、列車ごとフェリーに乗せる案もありそう。小樽―稚内は船、そしてまた鉄路へ、再び函館から苫小牧まで船などと組み合わせる旅も面白いかも。
 列車を100%移動手段と考えず(つまり乗車、下車とも同じ駅)、エンターテイメントの場と考えることも可能です。東京湾の屋形船のように、2時間、あるいは3時間限定で食べ放題、飲み放題、歌い放題を列車の中でやる。屋形船でもそうですが、動く中での飲食って結構気分爽快となって楽しいものです。
 下の写真は、ミャンマーのバゴーにあるヘビ寺。生きたニシキヘビが”鎮座”した寺で、このヘビをお参りすると、金儲けのご利益があると言われています。