つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

携帯見ながら踏切に入るって本当か

 ちょっと前のニュースでですが、東京板橋区である人が携帯見ながら東武東上線の踏切に入り、通過する電車にはねられ、死亡するという痛ましい事故がありました。このニュースを聞いたとき、第一感は、無茶する”若者”がいるなーとの思いだったのですが、よくよく調べてみると、死亡した人は47歳の男性なんですね。分別盛りの年齢の人にしてはお粗末であり、また、こんなミスをするのはちょっと不自然な感じもします。
 常識的に考えれば、踏切は遮断機がありますし、警報も鳴っているはずです。新聞を読むと、この男性は遮断機が降りているのも、警報が鳴っているのも気づかずに線路に入ったとのこと。こんなことってあるのでしょうか。普通、遮断機は道路のすべてをふさぐようにできています。歩行者には盲人も、聾唖の人もいるわけですから、歩行者は遮断機が降りているときに、本来道路のどこを歩いてもぶつかるようにしておかなくてはならないのです。
 で、今回のケースは、男性が2本の遮断機間にできた4、5センチの隙間を抜けて線路内に入ったとのこと。4、5センチの隙間が欠陥となるべき”空間”と言えるのかどうかですが、小生は問題ないのではないかと考えます。たぶん、人間の体は4、5センチの隙間では遮断機に触れることなしに通り抜けられないでしょう。であれば、普通、遮断機に触れた時点で自分の状態に気づくはずです。
 警報は聞こえなかったのでしょうか。警報が鳴れば、いくら携帯やスマホに熱中していたからと言って、47歳の分別盛りならその危険性を十分に察知できたでしょう。男性はメールを打っていたらしいですが、メール打ちぐらいであの警報のうるささを無視できるわけはないと思います。と考えてくると、どうも単なる事故ではないような気がします。つまり、自殺の可能性もあるではないかと愚考しています。
 ただ、この男性のケースがどうであれ、やはり携帯を見ながらの歩行は危ないです。自分はひたすら下を向いたままで、他人は自分をよけて通れと言わんばかりに歩いてくる人、たまたま他人がぶつかったりすると怒りを露わにする人。こういう自己チューは、それで自損事故を起こすなら自業自得でしょうが、駅のホームから落ちて電車の運行を妨害するなど他人を巻き込むとなるといい迷惑。それなりの弁償をさせるべきだと思います。
 下の写真は、ミャンマーのレストランで見かけた、猫の彫刻が彫り込まれた椅子。