つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

息子の犯罪に父親の責任はある

 人気キャスターだったみのもんた氏の息子が犯罪の容疑者となり、みの本人は記者会見を開いて報道番組から身を引くことを表明しました。ワイドショーでは、この件で街中の人に「子供の犯罪で親は責任を取るべきかどうか」について意見を聞いていました。年配者の間では比較的「親の責任論」を言う人が多く、若い世代は「親子でも関係ない」という反応でした。
 そもそも自らの人生に責任を持たなくてはならない40歳近い男、しかも高給を保証されている有名企業のテレビ局に勤める身でありながら、酔って寝ている人から財布を奪うなどという行為は常識は考えられないことで、驚くしかありません。これは、窃盗事件と言うより、相手の昏睡を利用した強盗でもあり、おそらく”でき心”程度でできるものではありません。
 週刊誌などの情報によると、この息子は高校時代に万引事件を起こし停学処分を受けるなど日頃からこういう盗癖があり、鼻つまみ者だったようです。そこで父親は、事件のつど学校側に何かものをプレゼントするなどして、事件が拡大しなよう、公にならないよう”努力”していたと言います。学校側も有名人の子供だから、事を荒立てるのを好まなかったんでしょう。
 彼は、いわゆる常習犯なんですね。記者経験のある小生の見立てでも、酔って寝ている人の服から財布を抜き取るというのは、どうも初犯にしては大胆すぎる犯行だと思っていましたが、過去にこういう歴があると知ると、納得できるものがあります。
 となると、父親の責任論はどうなるか。小生はやはり育て方、道徳観の植えつけ方で一定の責任はあると思います。少なくとも、学校時代に同様なことをしていたのであれば、その時、父親は自らのことを考えてもみ消すことに終始するより、息子の将来を考えて、道徳観を徹底的に教え込むべきでした。今回の事件は、「ばかやろう」と叫んで済む話ではありません。
 小生自身は子供がいないので、親の責任論まで追及するのはまあ無責任な意見だと言われても致し方ないですが、しかしながら、小生も、教育現場で若い学生に接していることもあり、やはり自分の子供だったら、罪を犯すよう行為をしたらどうするかという点について、どうしても考えてしまいます。
 下の写真は、新装なった東銀座の歌舞伎座。有楽町から徒歩で築地に行く途中に一枚とりました。