つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

森発言、その通りだが、口に出すな

 ソチ冬季オリンピックも明日未明に閉幕式を迎えます。結局、日本は獲得金メダルが1個という大変残念な結果となりました。前回バンクーバー大会では金メダルゼロだったのだから、それに比べれば銀、銅の多くも含めてよくやったという声も出そうですが、それでも取れそうだった人が取れないこともあって、やはり残念な気持ちに変わりありません。「ソチも悪よのう」ではなく、「そちも駄目よのう」といった印象ですか。
 ”二大がっかり”はやはり高梨沙羅ちゃんと浅田真央ちゃん。2人ともあるいは金メダルとの期待があったにもかかわらず、銅メダルにも届かなかったのですから。まだ10代の沙羅ちゃんは経験不足であり、次に期待を引き延ばすことができますが、真央ちゃんはもう限界でしょうか。
 あるいは、前回のバンクーバー大会がレベル的に最高の時だったような気がします。最高の時にキムヨナ選手に負けたのですから、今回はもともと無理だったのかも知れません。でも期待はそれなりにあっただけに、初日のショートプログラムで転びまくり、16位に沈んだ時には本当にがっかりしてしまいました。
 このあと、森喜朗元首相が「真央ちゃんは大事な時に必ず転ぶ」とコメントしたそうですが、確かに真央ちゃんはバンクーバーの時でもコチコチになっており、普段できることもできないという精神面の弱さが見られました。ですから、森発言に対して、恐らく日本国民のほとんどが内心「そうなんだよね」と同感したはずです。
 森元首相の発言は彼らしい素直な反応で、まったくその通りなのです。ですが、でもやはり公に言ってはならない言葉ではないかと思います。なぜなら、そのことを真央ちゃん本人が一番よく分かっており、忸怩たる思いをいやというほど感じていると思います。そんな中で、東京オリンピック組織委員長であるスポーツ界の重鎮がそう発言したとなれば、傷口に塩を塗られた感じで、切なさはさらに募ることになるでしょう。
 われわれの内心の気持ちは気持ちとして、メダルが取れない悔しさは悔しさとして、真央ちゃんが2日目のフリープログラムで居直って最高の演技をしたことを素直に褒めてあげるべきでしょう。これも切ない期待かも知れませんが、次回大会で28歳になった浅田選手が精神面を鍛え直して、あるいはほかにすごい選手が出て、真央ちゃん自身は注目度が低い中で出場すれば、逆に素晴らしい演技をすることがあるかも知れません。
 下の写真は、小生がかかわる上海の合弁企業近くの街中レストラン。イスラム教徒がやっている汚い店だが、蘭州牛肉麺は最高にうまかった。