つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

遠藤はもっと立ち合いに工夫を

 最近、家で原稿を書いていることが多いので、息抜きとして、コンピューターでテレビや映画を見る機会が多くなります。今、大相撲秋場所の真っ最中ですが、格闘技が好きなので、時間があるときはよく見ています。好きな相撲取りは小兵の力士で、引退してしまったチェコ出身の隆の山や現在十両里山。隆の山の土俵際の取ったり、里山の背中を使った技は天下一品だと思います。里山は今場所調子いいので、このまま頑張ってほしいです。
 遠藤も注目している一人です。今場所は前頭筆頭にいますが、前半は大関横綱に当たるせいか、6日目まで全敗です。残念ながら、まだ実力不足の感ありですね。左四つで頭を付けるという自分の型に組ませてもらえません。大関横綱戦では、相手が四つを嫌い、遠藤がまわしを取りに前に出たところをはたき込んでいます。もっと立ち合いの当たりを鋭くするか、激しい突っ張りなどで優位に立ち、自分の型に持ち込む工夫をしなければ駄目ですね。
 でも、相撲は本来四つもあれば、突っ張りもあり、押し合い、はたき合いもあるのですから、強い力士はなんでも対応できないといけません。遠藤はどうも離れた相撲が苦手のようです。彼の四股などを見ると、かつての貴乃花並みに足を高く上げるので、バランスのいい力士かと思っていました。でも、はたき込みで負けるというのは、彼のバランスはそれほどでもないのかな、、。
 豊響のような押し相撲の相手の突進をまともに受けるのも愚の骨頂です。立ち合いに体を微妙に左右にずらし、力を分散させてしまう工夫が必要です。鶴竜はそういう捌きがうまいですね。それに、本格的にぶつかり合うのなら、もっと体重を増やさないといけません。
 小生は、相撲の魅力って本来は四つに組み、技を出し合って勝負を決めることにあると思うので、個人的には力士の大型化は反対です。ですが、体重、身長の大小がかなり大きなウエイトを占める今の状況では、体重増は致し方ないことですね。
 愚の骨頂と言えば、まげを"つかむ"と反則というのも愚の骨頂。先日も日馬富士がこれで負けました。力士がはたき込みをするとき、手が頭にかかるのは自然で、大銀杏のようなふんわりした髪型であれば、指が大銀杏の中に入ってしまうのは避けられません。
 明らかに結わえたまげをつかんで、引っ張るケースは別にして、指が髪の中に入ったくらいで反則というのは、多分ほとんどの人がおかしいと思っているはずです。こんな反則で勝ち負けを決めるというのは不条理です。

 上の写真は、この夏、北京で現地の友人とともにした会食風景。泊まったホテル、崇文門・新僑飯店近くの上海か杭州料理のレストラン。