つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

デートの断りで「眠いから」はあるのか

 きょう、赤坂見附で昔の記者仲間と酒を飲む約束をし、指定の居酒屋に入りました。まだ、相手が来なかったので、一人で焼酎のお湯割りをちびりちびりと飲んでいたところ、たまたま隣に陣取る男女の会話が漏れ及んできました。2人は会社の仲間らしいのですが、若い女性が上司らしき男性に面白いことを質問するのです。
 その女性は、付き合っている男性とデートの約束をしたようですが、その当日、男性から電話がかかってきて「きょう、デートに行けない」。女性が「理由は」と聞くと、「とても眠たいので」と言ったそうです。その女性は、せめて「残業があるから」とか「体調が悪いとか」の理由なら許せるけど、「眠いということでデートを断るのはあまりにも失礼だと思う。先輩はこの理由どう思う?」と聞いているのです。
 男性は最初、「今、仕事疲れの人が多いから、それもありじゃない」と答えていたのですが、その後に「やはりへんかな。せめて仕事でとても疲れ、体調が悪いとか、もっと具体的に風邪を引いたらしいぐらいのことを言った方がいいかもね」と応じていました。上司は「確かに眠いはないよな」とも言うのです。
 小生の感想を言えば、眠いというのは男性の実感なのでしょうが、あまりにもリアルすぎるし、付き合っている女性に言う言葉ではないような気がします。仕事(残業)を理由にするとか、風邪を理由にする方が相手には納得させやすいし、角が立ちません。相手の男性は言葉でそういう配慮ができない人だったのか、それともあまりにも親しい関係にある女性だったので、本音を言ってもいいと思ったか。
 でも、親しき仲にも礼儀ありで、相手の気持ちを忖度した発言が必要だということです。言葉というのは当方が何気ない感じで発しても、相手をいたく傷つける場合があるんですね。小生もそれなりの人生経験の中でそれを感じていたので、たまたま居酒屋の隣の席で聞いた話は強く印象に残りました。

 上の写真は、11月最後の週末、湯河原で泊まった観光ホテル「四季菜」の正面玄関。朝夕とも食事はバイキングスタイルで味気ないのですが、宿泊料金は安かったです。