つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

女性議員の路上キス、タイミング悪かった

 自民党のN女性衆院議員が同僚議員と路上でキスをしたことが週刊誌で取り上げられ、話題になっています。ちょうど西川農水大臣の辞任の日であり、パパラッチが彼女に目をつけていたことは容易に想像できます。そんな時に非常にスキャンダラスなことをするとは大胆ながら無神経で、この人も危機管理がなっていない人だと思いました。
 大臣辞任となれば、記者は当然、副大臣政務官の感想を求めるでしょうから、彼らの行動を注視します。N議員にしてみれば、同僚議員とのデートは恐らく忙しい日程調整の上で前から約束されていたもので、むしろ突然の西川大臣の辞任が迷惑な話だと思ったに違いありません。したがって、そんな時でもテートを強行したのでしょうが、公人であれば、やはり記者の注視を受けることを自覚し、この時期はもっとも自重すべきだったのです。
 路上キスが法律に触れることはないですが、スキャンダルは次の選挙に影響します。世間一般の彼女に対するイメージは、志半ばで死去した夫の議員の後継者として出馬したのだし、健気な貞淑な未亡人という感じであり、それで支持されていたのだと思います。失礼ながら、彼女にはそれ以外に選挙での”売り”はなかったのでは。それなのに、世間イメージを見事に覆してしまったのですから、恐れ入ります。
 ただ、よくよく考えるとN議員は未亡人ですから独身。しかも56歳といえども、そこそこの美人。となると、周囲はほっておかないでしょうね。相手が妻子持ちという点を考えれば、まずかった感じは免れませんが、でも独身女性であれば、異性のいない寂しさを感じる時もあるでしょうし、それはそれでいろいろな出会いがあってもいいと思います。
 新聞に載った週刊誌の見出しを見ると、社会人の娘、大学生の息子を持っているのになんだ、「色惚けママ」などと揶揄されていましたが、これって残酷な表現ではないですか。週刊誌編集者に逆に聞きたいけど、56歳で大きな子供を持つ女の色恋沙汰などちゃんちゃらおかしい、ひたすら達観、老成せよとでも言うのでしょうか。
 小生は、人間臭さを持ち合わせない政治家はむしろ駄目だと思います。安倍首相がこの件で「おぞましい」とコメントしたというけど、何かもっと気の利いた言葉はなかったのかと思います。たとえば、「お元気なのはいいけど、もっとTPOを考えないとね」とか。人間、いつまでもユーモアと色気は大事です。

 上の写真は、横浜みなとみらい地区の臨港パークから大黒ふ頭方面を見た風景。