つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

パククネさん、男性と一緒にいたことを恥じるな

 韓国大統領の名誉棄損とかいう容疑で韓国で在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の出国禁止措置がこの14日解除され、同支局長は昨年7月以来の帰国を果たしました。そもそもこの名誉棄損事件なるものがいい加減だし、被告側に裁判の出廷させ確約させれば、出国禁止にする意味ないはずなのですから、この措置自体嫌がらせ以外の何物でもありません。日本もずいぶんなめられたものです。
 昨年4月、旅客船「セオォル号」が沈没、乗客の学生ら多数が水死した事故があったとき、パククネ大統領がだれか男性と一緒にいたらしいという情報はもともと韓国の朝鮮日報のコラムで書かれた記事で、加藤前支局長は、それを転電したに過ぎません。それなのに、当の朝鮮日報には何のおとがめもなく、転電した日本の産経新聞にだけ名誉棄損を問うています。これっていったいどういう論理展開なのでしょうか。
 名誉棄損というけど、独身のパククネ大統領が特定の男性と何をしていたとしても、それは大統領のプライベートな自然な生活の一部であり、おかしなことは何もありません。それを名誉棄損と考えるのは、大統領自身がこれを男女間の”密会”と考え、何かやましさを感じていたからではないですか。
 パククネさんはお歳の割には美人なのですから、男性に好かれるのは当然だし、密会などと考えず、正々堂々としていればいいのです。男性と一緒にいたことを非難するような記事が出てきたら、「どこが悪いんだ。何が問題なんだ。言って見ろ」と居直ればいいのです。密会などであたふたとしていたら、サルコジやオランドといった歴代フランス大統領などは、何度もその種の記事のえじきになってしまうでしょう。
 加藤氏を出国禁止にするのも理解不能。裁判の日程は決まっているので、そのときは出廷せよと言えば済む話で、出廷日以外はどこの国にいてもいいはずです。それをずっと帰国させないというのは法律に基づかない、懲罰的な意味があるのだと思われます。また、加藤氏は転勤が決まってすでにソウル特派員としてのステータスはなくなっているので、現地で記事は書けないはず。ジャーナリストして筆を折られるわけですから、韓国にいる時間は限りなく無駄となります。ひどい話です。
 この措置は、人道的にも大いに問題があると言わざるを得ませんが、日本側は相互主義に基づいて報復措置を取る考えはなく、穏便に事を進めています。大人の国の対応と言えば聞こえはいいですが、ある種の情けなさも感じます。


 上の写真は、東京都北区王子駅上にある飛鳥山公園の桜。王子には小生が代表理事を務めるNPO法人の事務所があります。