つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

とうとう病院に泊まることになった

 小生、生まれてこの方60数年、いまだ病院に泊まったこと、つまり入院したことがないことが一つの誇りでした。しかし、どうやらその誇りも間もなくくじかれそうです。というのは、毎年冬にやっている定期健康診断で胃に異常が見つかり、健診時バリウムのほかに、3回内視鏡検査を受けて、そしてきょう最終的に胃ガンと診断されてしまいました。今後数回の検査を経て、5月中旬にも手術を受けなくてはなりません。
 胃ガンと言っても、自覚症状はまったくと言っていいほどありません。ですから、恐らく健康診断を受けなければ、そのままになっており、相変わらずの暴飲暴食で最悪の事態になっていたかも知れません。幸いなことに、医師の話によれば、ガンとしてのステージはまだ初期で、切除すれば、後日の生命には別条ないとのことでした。ですから、ここでの教訓は、やはり定期健診は必要だということです。
 実は今、胃ガンは何の症状も見せないのですが、痛さを与えるものとして坐骨神経痛に苦しんでいます。坐骨神経痛は本当に厄介。座っているときはなんでもないのですが、立って歩いているうちに腰や左足上部に痛みが出てきて、歩けなくなります。仕方がないので、しばらく歩いては座り込むか、前かがみになるかで、休んでまた歩くという行動パターンになってしまいました。
 なんでこんなものに取りつかれてしまったのか。でも、友人に聞くと、5、60歳代の人は多かれ少なかれ皆、神経痛は経験しているようです。小生は、歩くことが大好きな人間で、今まで東京方面に出るとき、なるべく桜木町横浜駅間(3キロほど)を歩くようにしていましたが、今はそれができません。自由に歩けないのは本当に悔しいです。
 胃ガンの手術をすれば、当然、胃がなくなるわけですから、食事も制限され、酒も飲めなくなるでしょう。これもまた、人生の楽しみの大きな部分を失うようで辛いですね。ですから、胃ガンを宣告されて得た教訓は、人間は臓器とか、腕、下半身などの肉体を使わない楽しみ、つまり五感で味わう楽しみも必要ではないかという点。最近では時代小説の読書が楽しみになっていますが、読書以外の楽しみも探そうと思っています。

 上の写真は、小生も董事(取締役)の一人になっている、上海市奉賢区にある日中合弁企業の董事会の模様。坐骨神経痛に悩まされながら、3泊4日で上海に行ってきました。