つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

きょう靖国と千鳥ヶ淵墓苑を参拝してきた

 きょう8月15日は終戦記念日。しかも戦後70回目のメモリアルデーです。叔父がフィリピンのルソン島で戦死しているので、小生はきょう午前中、靖国神社千鳥ヶ淵戦没者墓苑に行き、お参りしてきました。毎年この夏の時期、参拝しているのですが、15日は神社、墓苑ともかなりの人出が予想されるため、例年この日は避けてきたのです。今年は友人が15日に参拝するというので、お付き合いで行くことにしました。
 最初に行った戦没者墓苑は、いつもは人が少ないのですが、今年はかなりの数。15日しかも70年メモリアルの影響でしょうか。政治家も多数来ていたようで、小生が行ったときはたまたま谷垣自民党幹事長が車に乗り込むところでした。残念なことに、祭壇の前には某宗教団体がテントを張って何やら会合を開いており、われわれ一般参拝者はテントの脇から祭壇に入り込むような形での焼香で、いい感じはしませんでした。
 靖国神社は想像以上の人出。午前10時ごろ、すでに参拝の列は大村益次郎像近くから始まっており、小生も並びましたが、社殿前にたどり着くのに1時間近くかかりました。列に並んで改めて周囲を眺めると、結構若い世代が来ているのに驚きました。彼らはいったいどういう理由で来ているのか、小生のように肉親が戦死したからなどという理由で来ているのか。それとも、初詣でと同じ次元で来ているのでしょうか。
 行列の中に、何なら日の丸と台湾の独立旗らしき旗を持ち、軍服に見える制服を着た一団がいました。明らかに日本人ではなく、異色な感じ。で、小生は「どこから?台湾からですか」と中国語で聞いてみたところ、「そうだ」との返事でした。台湾の李登輝元総統は「兄が靖国に眠っている」として参拝していますが、台湾には結構そういう参拝団体があるようです。
 参道では、戦没者団体の集会、進軍ラッパ、楽器を演奏する人、歌を歌う人。さらには、明らかに軍服様の制服を身に着けた人(右翼団体か)、大きな日の丸、日章旗を振りかざす人でごった返していました。さすがメモリアルデー。一部の人はこのメモリアルを楽しんで、はしゃいでいるようでもありました。
 靖国神社参拝はあくまで英霊となった祀られた肉親に思いをはせる日。ルソン島の山中で死んだ叔父は果たして戦闘死か、それとも病死か、餓死か。病死、餓死だったら肉親としては辛い。いずれにしてもそういうことに思いをはせる日であり、騒がしいのはいかがなものか。15日は避けて、もっとゆったりした気分で参拝したいものだと思いました。

 上の写真は、大勢の人が並ぶ靖国神社本殿前。

 上の写真は、靖国神社で見た台湾からの参拝団体一行。