つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

大相撲も裸を見せる商売、美しくなくては

 今回は政治、国際情勢絡みの話を離れて、小生の好きな大相撲について恥ずかしながら、薀蓄を傾けたいと存じます。この秋場所、時間の許す限り大相撲中継にチャンネルを合わせ、場合によってはBSテレビで幕下の取組から見ることも。いや、むしろ幕内後半の時間には散歩に出てしまうので、むしろ幕下、十両の方がよく見ているかも知れません。
 なぜ、幕内後半戦の取組を見ないのか。それは、正直言って期待できる日本人力士がいないし、優勝争いはモンゴル勢ばかりで、特に10日目以降は興味を削がれてしまうからです。加えて、ロシア、東欧、中南米出身者に限らず、日本人も大型力士が多く、体にものを言わせた大味な内容が目立つからです。
 小生は、昔の栃錦若乃花の120キロくらいの力士の戦いを理想としており、今の力士は平均して大型化しすぎていると思っています。体重200キロ超えでマワシの下に肉がはみ出し、腹が出ているうえ、おっぱいがたるんでいるような力士を見たくないですね。大相撲も裸を見せる商売なんですから、やはり美しくないと。遠藤とか勢とか、引退した豊真将に人気が集まるのは、やはり均整の取れた肉体美(それに包帯などしていない)を持っているからでしょう。
 でも、その期待の遠藤は伸び悩みですね。彼は右手で浅く相手の前マワシを引き、左上手の四つに組む(左四つ)という必勝の型を持っていますが、逆にこの型になれないと勝てません。幕内の相手は毎回対戦しているわけですから取り口を研究しており、遠藤の十分にさせないよう最初から押し、突きで離れて相撲を取ろうとします。これに対応し切れない限り、彼が三役、大関を目指すどころか、上位に定着するのさえ無理でしょう。
 力士の大型化を避けるためにどうしたらいいのか。それはやはり体重制限でしょうね。一定の体重を超えたら、出場資格を与えないような。身長は神が与えるもので制限はできないでしょうが、体重は自己管理できるはずです。大味な取り口を避けるためにもぜひ一定体重で線引きしてほしい。逸ノ城、碧山はまだいいとしても、昔の小錦とか、今の臥牙丸とかのデブでたるんだ肉体は見苦しいです。
 過激に言わせてもらえば、本当は体重170キロくらいまでに制限してくれたらいいと思います。そうなれば、もっと土俵内の攻防が楽しめるのです。実は、再三書いているように小生は小兵力士が好きで、十両では里山北播磨、阿炎、幕内では蒼国来を応援しています。昔は大きく見えたけど、実は栃錦若乃花の体重、身長って彼らくらいなんですよね。


 上の写真は、那須高原でわれわれが泊まった旅館前に咲いていた紫陽花、オニユリ