つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

今年の一年は早く、年末は特に忙しい

 年末は例年忙しい。それは、仕事上の付き合い酒ばかりでなく、プライベートな飲み会もあるからです。今週は京都や広島から東京に来訪した友人と会い、久しぶりに旧交を温めました。そのうえ、東京周辺にいる人からも、年末になると、なぜか「最近会ってないけど、どうしてるの?」という電話やメールがあるのです。これで結局、会って飲む約束になります。小生、酒席が嫌いではないので、こんな連絡はうれしいのですが、、。
 そんなこんなで年が暮れていき、2015年ももう残すところと2週間になってしましました。例年同じことを書いているのですが、1年経つのが早いです。歳を重ねるごとにそう思うのですが、特に今年は大病をしたせいか、例年になくあっという間に年の瀬を迎えてしまったという感じがあります。
 でも、忙しさはまだ終わりません。今週末には2泊3日のビジネストリップで香港に行き、さらに帰ってきたら一般社団法人の新しい事務所の立ち上げ、大学で使う予定の中国語教科書の編さんの手伝い、さらには年賀状書きもあり、クリスマス以降にはまたまた忘年会の連チャンもあります。そんなこんなでぎりぎりまで忙しくなりそうです。
 さて、先週から今週にかけての話題と言えば、やはり消費税の軽減税率問題ですか。食料では最終的に外食は抜かして加工食品までの範囲で収まりました。でも、欧州でも困惑があるように、持ち帰り商品と外食の区別って結構難しく、厄介です。消費者も商店もその判定でもめることになると思います。いくら与党公明党が熱心だったとはいえ、安倍政権もばかな税制を導入するものです。
 食料以外で驚いてしまうのは、定期購読の新聞も軽減税率が適用されるとの由。なんで新聞だけなんだと、唐突な印象が強く残りました。これは自民党・政府のマスコミ懐柔策とも言えるし、マスコミ側が報道の力を背景に政府に圧力をかけた結果とも言えるでしょう。新聞が軽減化できるなら、他の産業も可能なのではとばかり、今後、さまざまな団体が軽減化を求めて陳情、圧力をかけてくるでしょう。軽減化とは、一部だけ依怙贔屓するような、しかも無駄の多い本当にばかげた制度です。
 また、昨日、最高裁大法廷は、夫婦同姓を合憲とし、別姓を認めないとの判断をしました。小生は大法廷が別姓を認めるのではないかと予想していたので、正直面喰い、時代逆行の意外性を感じました。判決では「(従来の苗字での)通称使用があるから不利益は一定程度緩和される」としていますが、これは現実をよく見ていない論ですね。
 判決は、別姓で家族というアイデンティティーが失われることを強調していますが、それよりはもっと働く女性の実利益、利便性を考えるべきだと小生は思います。夫婦、子供の苗字が違ったくらいで家族の一体性が保てないようでは、すでにその家族の一体感はもともとないのだと思います。法律がそもそもアイデンティティー喪失の有無などに触れる必要はないでしょう。
 小生にとっては、ちょっと残念な判決でしたが、同判決は「制度の在り方は国会で論ぜられるべき」としているので、今後国会の議論次第では問題再燃の余地がありましょう。それがせめてもの救いです。

 上の写真は、11月末訪問した岡山県矢掛町で夜間挙行する「備中神楽」の公演風景。