つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

大相撲、同部屋対戦あってもいい

 海外旅行をしたほか、ビジネス上の仕事、友人と会う約束が忙しく、今開催中の大相撲初場所をゆっくり見る暇がありませんでした。そのどこかに、注目の遠藤や大砂嵐も休場だし、またいつも通りのモンゴル勢同士の優勝争いだろうとの思いがあり、それほど関心が持てなかったのも事実です。ですが、後半戦になって驚いたことに琴奨菊が連勝し、優勝に近づいているのです。これはうれしい期待外れとでも言うのでしょうか。
 琴奨菊は31歳。ここ数年、勝ち越しても9勝どまりという成績だし、力士年齢からしてももう峠を越しており、期待の持てない力士でした。それがどうしたことが今場所、対横綱3連戦にすべて勝ち、12連勝でした。13日目に豊ノ島に負け、白鵬と並んだのでやはり駄目かと思いましたが、昨日またまた勝ち、一方で白鵬は負けたため、優勝への期待を一段と膨らませています。栃東が優勝して以来10年間、日本出身力士が栄冠を手にしていないとのことですから、ぜひ優勝してほしいですね。
 あるワイドショーが琴奨菊”突然変異”の原因について分析していました。なかなか面白い企画です。それによれば、ダンベルを股下から体正面上に持ち上げるトレーニングを始めたことが大きいとのこと。これで相手を立ち合いで下から突き上げ、体を浮かせて一気に土俵際まで追い込む馬力を培うことができたというのです。コロンブスの卵ではないですが、これが本当なら原因は案外簡単なことだったんですね。
 琴奨菊の突然変異の大勝ち、もし優勝すればなおのこと、日本人としてはうれしい限りですが、その他の日本人上位力士が全然駄目なのが気になります。稀勢の里は毎度のことであきれて論評する気にもなれませんが、豪栄道栃煌山も負け越しでは期待外れもいいところです。小兵力士ファンとしては、中国出身の蒼国来が幕内上位にもかかわらず結構健闘しているのはうれしいことですが、、。
 相撲話をしたついでに苦言も。やはり同部屋対決がないというのはどう考えても不公平、不合理です。かつて横綱大関貴乃花若乃花貴ノ浪という藤島部屋の3力士がいて互いに対戦なし。今は十両に「千代…」というしこ名がついた九重部屋の力士が4人、幕内にも2人います。彼らも対戦なし。十両、幕内下位ならまだいいのですが、同部屋の力士が三役クラスに4、5人いたら不自然だと思います。
 将棋や囲碁のプロの世界では、同門であっても戦いがあります。むしろ身近で切磋琢磨してきた力士同士であるからこそ、面白い対戦になるのではないかと小生は考えます。同部屋対戦をぜひ実現させてほしいですね。


 台湾で新幹線に乗って台南に行ってきました。上の写真は、ビジネスマン奇美実業オーナー許文龍氏が作った博物館前の小生と夜市の風景。台南出身の許氏は民進党支持者だったのですが、大陸へ工場進出したために、中国から圧力をかけられ、前回選挙では統一派の馬英九候補を応援せざるを得なくなりました。この博物館も西洋礼賛でグロテスク。