つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

自公は速やかに次期都知事候補者探しを

 舛添要一東京都知事の政治資金に関する不祥事事案を受けて、与党である自民党公明党は対応に苦慮しているようです。世論の批判の高まりからすると、本来両党は今すぐ舛添の首を取らなければならない立場ですが、夏のリオ五輪明けまで待った方がいいなどと悠長に構えているフシも見られます。確かに、現時点で首を取りにくい状況もあり、その辺のプラスマイナスを見極めている最中だと推察します。
 首を取りにくい状況とは、すなわち自公が次期都知事として誰を担ぐのかという問題です。野党統一候補としては蓮舫民主党参院議員の出馬の可能性が大だと言うし、あるいは前回選挙で善戦した細川護熙元首相の出馬の可能性もないわけではない。いずれにしても知名度が高く、相当の強敵です。ですから、自公側で下手な候補者を出すと、野党側に奪われかねないのです。
 一説によると、自公側の候補者として、舛添知事の元女房の片山さつき丸川珠代環境相の両参院議員、さらには小池百合子元防衛相、下村博文文部科学相の東京都選出衆院議員の名が挙がっているとか。
 片山は元夫婦の遺恨があるようで自民都連としてはいかにも避けたいところだし、丸川は大臣とはいえ、政治家経験が浅い。小池は意外に党内で人気がないと聞きます。下村博文も文相時代に支持団体の不祥事が発覚したし、第一地味すぎるのでインパクトがない感じです。
 であれば、同じ東京都選出衆院議員の石原伸晃経済再生担当相にご出馬願うということなるのでしょうが、彼は国会議員として派閥の領袖でもあるし、しかもまだ党総裁就任、つまり首相への芽が幾分でも残されている。その段階で、国会と決別し、父親と同じように都知事で政治家生涯を終えるという決断はしにくいのではないでしょうか。
 現時点で保守系政治家の中からそれなりに知名度があり、清新なイメージを与えるような統一候補を見出すのは難しい感じです。となれば、自公としても舛添降ろしにいささかの迷いが出るのはむべなるかなです。舛添知事もその辺の事情を読んで、断固続投という強気の発言をしているのでしょう。
 でも、あれだけ舛添氏のせこさを見せつけられると、もう民心はすっかり離れ、権威がなくなっています。少なくとも2年後の再選は覚束ないでしょうから、今の時点で辞めるのは致し方ないのでは。よく探せば、保守系にも隠れた魅力ある人物はきっといるはずです。自公の都連は速やかに次期候補者探しを始め、ポスト舛添の戦いに備えるべきです。

 上の写真は、5月の南房総旅行で行った鴨川シーワールドで、人気があるベルーガシロイルカ)ショーでのスナップ。