つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

選挙年齢引き下げと野党統一候補は注目点

 きょう、参院選が公示され、7月10日の投票日までの長い選挙戦に入りました。今回の選挙で従来とは大きく違うところがあります。それは、選挙年齢が引き下げられ、18歳から投票できることが一つ。もう一つは、1人区で共産党が独自候補を取り下げ、野党4党で自民党に対抗する統一候補を出したこと。この変化がどう結果に表れるか、非常に関心が持たれるところです。
 まず、選挙年齢の引き下げ。小生には引き下げる必要性、その意味がいまだに理解できません。これって、いったい最初に誰が望んで進めたことなんでしょうか。政権側、自民党が望んだものなのか。だとしたら、どういう意図があってのことか。正直言って、小生には、まったく意味のない無駄な変更だと思えてなりません。いやそれどころが、改悪ではないかとさえ思うのです。
 18歳と言えば、まだ高校生。高校生はまだ社会の仕組みを学んでいる段階で十分理解できず、仕組みの当否を判断することはできないと思うのです。学齢の身では経済状況なども分からないと思います。大学生なら、まだアルバイトなどをして少しは社会の仕組みや経済の状況を理解する機会はあるでしょうが、、。。
 となると、彼らはどういう投票行動を取るか。恐らく、投票に行くにしても、父母や兄弟など家族の言いなりの候補者選びとなるでしょう。あるいは、容姿を見ただけの直感的で、安易な選択になるか。人によっては、投票に行くこと自体かったるい、面倒だとばかりに棄権する人も多いかと予想できます。
 もう決まってしまったことを今さら云々してもしょうがないですが、選挙年齢の引き下げは愚の骨頂だと小生は考えています。個人の意見を言わせてもらえば、選挙年齢を引き下げるのでなく、むしろ引き上げるべきです。昔の選挙のように25歳くらいからの選挙権の方がいいのでは。その歳なら、労働経験をそれなりに積み、しかも社会の問題点を肌身で実感しているでしょうから、より真面目に選択できると思うのです。
 野党統一候補の問題は前にも書きました。これは絶対野党側にプラスにならない。まあ、結果を御覧じろですが、民進党共産党両代表が期待しているほど、野党に票が集まるとは思えません。散々な結果が出て、岡田克也代表は辞めざるをえなくなるでしょう。今から、開票の時に悲しみに沈む岡田代表の顔が目に浮かびます。
 共産党志位和夫独裁体制ですから、どんな結果になろうと党首が変わることはありませんが、今回の措置は党内で大きな批判にさらされるでしょう。なにしろ、共産党の独自性を否定し、単独求心力を阻害するような”画期的な”態勢を取ったのは初めてのことですから。場合によっては、共産党の存在感を薄めさせ、弱体化につながっていくことも考えられます。


 上の写真は小田原城とその堀近くに咲いていたブルーあじさい。小田原城はちょうど先々週から先週辺りまで、大河ドラマ真田丸」で小田原城攻めの場面でやっていたので、先々週のウイークデーに行ったときにも賑わっていました。