つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

スリランカの日系ホテルに脱帽

 今月8日からきょう12日まで駆け足でスリランカを訪問してきました。インド亜大陸の先端にあるインド洋上の島国。小生がいささか関わる企業がこの国企業とビジネス上の取引をしており、そのサポートや宣伝を担う身としてぜひ一度参観したいと申し入れたところ、今回招待されました。予想していた以上に素晴らしいところでした。
 同じ仏教国なので、どうしてもタイやミャンマーとの比較になってしまいます。そのタイよりは若干遅れた感じがしますが、ミャンマーよりは発展しているようです。町中に出て最初に驚くのは、最大都市コロンボ市内は至る所に建設現場があり、クレーンがうなっていました。なんだか、90年代から21世紀にかけての中国を彷彿とさせます。
 スリランカの近くにインド洋の「宝石」と言われるモルディブという国があり、その海のきれいさは世界で評判ですが、同じくスリランカの海も十分すぎるくらいきれいでした。最初に泊まったところは、国際空港からさほど離れていないニゴンボというリゾート地。ここには大きなリゾートホテルが立ち並び、タイのプーケットやコサムイのよう。欧州人と見られる外国人も多いです。
 コロンボから110キロほど離れた南部の町ゴールというところにも行ってみました。ポルトガル人やオランダ人が造った町ということで、多分に欧州情緒が醸し出された街並み。特に、南部先端にある土塁に囲まれた要塞(フォート)地区は、砲台跡、教会、洋風学校もあり、何かポルトガルの植民地だったマカオを思い出させました。
 ゴールからコロンボに戻る途中、海岸線を走る一般道の脇に、日本人が経営するリゾートホテルがあります。その名は「品川ホテル」。今回一緒に行った仲間の友人が経営しているということで、若干遠回りして参観したのですが、リゾートホテル部門で数々のアワードを獲得しているといううわさに違わぬ素晴らしい施設でした。
 一般道から田舎の野良道に入る感じで海岸方面に走ると、落ち着いた近代的なリゾートホテルが出現。フロントのある建屋からはプール、その先には波打つ海と水平線が見えます。海岸には数本のヤシとバレーコートがあり、さらにホテル側にはリクライニングチェアやミニーバーがあって海岸腺を眺められる設計。その見事な配置にうっとりします。
 今回は日程上このホテルに泊まる予定はありません。ですが、マネジャーの配慮によりバーでボルドー産の赤ワインをいただき、宿泊気分を味わいました。宿泊料金はツインで1泊2万円強とのこと。まあまあリーズナブルな料金で中間層でも十分泊まれるホテルです。そのためか、西洋人の人気が高く、オキュパンシーが常時9割以上ということで、予約が取れるかどうか、、。
 この調子なら、すでに初期投資は回収していることでしょう。まだ40歳前後という日本人経営者はこの成功を受けて第二、第三のホテル建設を考慮しているようです。このコンセプトで行けばまたまた成功間違いないでしょう。そのうちスリランカ、いや世界を代表するリゾートホテル王になるのかも知れません。


 上の写真は、スリランカにある日系リゾートホテル「品川ホテル」の風景。