つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

28歳でおでんツンツンとは情けない

 テレビのワイドショーを見ていたら、コンビニエンスストアの店頭にある鍋の中のおでんを「ツンツン」と言いながら、指先で突いていたバカ男を紹介していました。この画像は本人らがSNSに投稿したもので、それを見る限り、この男、なにか得意満面、自分の顔もしっかり画面上に出し、ガッツポーズをしています。とすると、この行為をそれほど重大なこととは感じていなかったのかも知れません。
 でも、これは店の商品を壊すのに等しいれっきとした威力業務妨害罪です。そこで警察が画像からすぐに身元を割し出し、逮捕しました。愛知県常滑市に住む28歳の豊嶋悠輔なる人物で、同市内のコンビニでの犯行です。映像を取っていたということは、撮影者の共犯者もいたのですが、こちらの方が名前が出ていません。でも、撮影者より映像に出たツンツン男の方が強烈な印象として残ります。
 ただただ呆れるばかりで何も言えない感じですが、敢えて一言。この男、自分ではそもそも売り物のおでんに手をつけることが刑法に触れる犯罪行為だと思っていたかどうか。画面に顔を出しているところを見ると、単なるいたずらの範囲、軽犯罪の範囲と思っていたフシが濃厚です。28歳という分別ができそうな歳にもなってそういう判断しかできないことに驚かされます。
 さらに、だれも見ても幼稚で愚かな行為であり、たとえ警察沙汰にならなくとも(例えば簡単な示談で解決するにしても)、SNS画像を見た人間は「バカな奴」と思ってしまいます。これは一時的でなく、この人間が生きている限り記憶にとどめられ、会う人ごとに「あのツンツンのバカ男か」と言われ続けます。こんな行為が人の一生の評価を決定づけるという想像ができないほど幼い頭なのでしょうか。
 ツンツン男を告発したのは、ワイドショーを見た実の母親だと言います。まあ、母親としての最低限のことはされたと思います。でも、申し訳ないですが、こんな愚かな行為をする男に育てた責任はあると思います。このニュースを見た後、小生は内人と「こんな子供を持ったら、もう恥ずかしく街を歩けないね」と話していました。まあ、たわいもない犯罪ですが、それだけに情けなさが募ります。
 また、SNSの存在も問題。ここに投稿し、アクセス数が増えれば、何らかの収入になるのでしょう。そうであれば、投稿者はより過激な、奇抜な映像を提供しようと競ってきます。その結果、犯罪すれすれの映像も出てきてしまいます。少なくとも、明らかに刑法に触れるようなおでんツンツンなどの映像は、アップの前の段階で弾かれて然るべきだと思いますが、無理でしょうか。

 上の写真は、千葉県市川市の大学に通う途中にある整体院の石像犬。今年もクリスマスシーズンが近づいてサンタクロースの服を着ました。