つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「ペンス大統領」は実現しそうだ

 ドナルド・トランプ氏が昨年11月、米大統領選挙で当選したあと、小生はこのブログで早々に「ペンス大統領を望むのは不謹慎か」などと書いて、トランプ氏の失脚、マイク・ペンス副大統領の昇格の可能性に言及しました。確かに不謹慎でありましたが、現在、この予想が当たりそうな雲行きになってきました。
 トランプなる男、自信過剰でなんでもできると思い込んでいるところがあります。北朝鮮の刈り上げ君でもあるまいし、民主主義の国家では政治家はそれなりの謙虚さが必要ですが、彼はそんな素振りを見せない。そればかりか、大衆の代表とも言えるマスコミの多くと敵対する姿勢まで見せていました。そんな彼だから、マスコミ各社が虎視眈々とスキャンダル探しをしたのは自然の流れです。
 トランプ大統領は今、ロシアンゲート問題で特別検察官に摘発され、国会で弾劾を受ける可能性が出てきています。彼は、当選直後から盛んにロシアとの関係修復を匂わしていましたが、これは米国の従来の外交姿勢を100%無視したもので、何だか不自然。恐らく彼のビジネスにも関係しているのではないかとの邪推も出てきました。
 香港紙によれば、トランプ氏は1987年7月、不動産事業を調査するため、チェコスロバキア出身でロシア語が分かる最初の妻イバナさんとともに初めてソ連を訪問。この際、相手国12社との企業間提携議定書を持ち込んだが、結局、体制の違いなどもあって実らず。96年に再訪した際も、モスクワ市長にクレムリン宮近くのホテル建築を請け負うと申し出たが、これも実現しなかったとのこと。要は相手にされなかったのです。
 ですが、トランプは対ロシアビジネスをあきらめず、過去10年間で長男とともに6回訪露し、同国人に米国の不動産購入を勧誘。実際、4000万ドルで購入した自らのフロリダ州の豪邸をロシア人富豪に1億ドルで売りつけています。米メディアの調べでは、トランプ氏が関係する対ロシア企業は少なくとも48社に上ると言います。
 また、旧ソ連圏のジョージアカザフスタンの企業との関係もあり、チェコスロバキア出身のイバナ元夫人、スロベニア出身のメラニア現夫人の関係から東欧諸国の不動産投資にも関心を示していると言います。トランプのこうした強い関係志向が対ロシア制裁の解除、ロシア接近の背景にあることは間違いないようです。
 自らのビジネスにプラスになるから言って、国家の外交まで影響を与えるようでは国民はたまりません。米の特別検察官は徹底的にトランプのロシアンゲートを調べ上げ、失脚にもって行ってもらいたいと思います。


 上の写真は、市川駅近くにあるインド料理店のビルの上にある象のオブジェ。