つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

忘れていた手術後2年の記念日

 胃がんによる胃の全摘出手術をしたのが一昨年5月27日ですから、昨日でちょうど丸2年になりました。恥ずかしながら、内人にきょうそれを指摘されるまで気が付きませんでした。本人はもう健康を取り戻したと思っているし、昨日夜は友人と楽しい酒を飲んできたので、丸2年という節目を思い出せなかったのです。これは良いことなのか、悪いことなのか。
 もちろん、術後のチェックのため、2,3カ月に一度は病院に行っています。6月末にはCTスキャンの検査も受けなければなりません。まあ、これは造影剤を注射して寝転んでいるだけの検査ですから、どうということもないのですが、その前後に血液検査もするし、検査の結果も聞きに医師と面談するし、面倒であることには変わりありません。
 でも、大病した以上、致し方ないこと。別の見方をすれば、一つの病気をしたために、安い料金でCTスキャンMRI検査ができるのですから、いいことなのかも知れません。すい臓などは沈黙の臓器と言われているので、定期健診をしていないと、ある日突然手遅れ状態ということになりかねません。その点、CTスキャンMRI検査をしていると、消化器系以外の臓器も見てもらえるので助かります。
 摘出手術から2年経つと食事は元に戻るのかというと、それはありません。かつての大飯、早食いの習慣は戻りません。それどころかよく噛まないで呑み込んだり、メンやもやしなど細長いものを大量に呑み込もうとすると、胃を切除したあとの接合部分にひっかかり、今でもたまにちょっと苦しい思いをすることがあります。
 胃がなくなることで、ビールやサイダーのような泡の出る飲料が飲めなくなりました。かつては、大学の授業が終わったあと、家の近くの「王将」でにんにくがたくさん入った餃子を肴に生ビールを飲むのが至福の歓びでしたが、、。ビールが駄目なので、今は酎ハイや焼酎のお湯割りに餃子という組み合わせで間に合わせていますが、やはりビールの旨みには勝てません。
 体力は回復しています。体重は一時60キロ程度だったのが、今では66キロほどに増えています。手術前は80キロ近くありましたが、これに戻るのはむしろ悪夢でしょう。慎重174センチからすれば、66キロくらいがベスト体重だと思います。週1回の軽いジョギングも楽しみになりました。運動をすると、本当に健康を実感できるし、生きてて良かったと思います。


 上の写真は、毎年5月3日、横浜開港記念日に行われるパレードの風景。華僑団体による獅子舞と蛇踊り。