つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

早く来い来い、スポーツ再開の6月

 胃がんによる全摘出手術を受けてから、一昨日(27日)でちょうど丸5年になりました。ステージワンだったこともあり、他への転移もないようなので、なんとかがん治療もないまま5年をクリアできました。普通は一安心の段階で、良かった良かったとなるんでしょう。ですが、その後も定期検診を受けるたびに、次々と異常なところが見つかります。6月末には大腸の検査もしなくてはなりません。古希も過ぎたし、もういいかと思う半面、まだ生きたい気もあるので検査に応じることにしました。

 自粛期間中、酒飲みの場は設定されず、友人と語らう場もないので、外出する目的地というと、専ら病院方面ばかりでした。消化器関係の検診のほか、ぎっくり腰や歯の治療。なんだか情けなくなりましたが、これも歳相応のあるべき姿なのかも知れません。普段自分の顔を見ているわけではないので、自分の老化が分からない。頭の判断では、いつまでも若い、身体は壮健だ思い込んでいるのですが、現実は年齢に合わせて確実に退化していっているのでしょう。

 それはともかく、1年でいちばん良い時期、爽やかな季節である5月は、世間全般がとうとうGWの賑わいもなく、自粛自粛に明け暮れてしまい、間もなく終わろうとしています。小生にとって残念だったのは、スポーツイベントが行われず、野球、サッカー、テニス、ラグビーetcの観戦が楽しめなかったこと。特に、大相撲の5月夏場所は、櫓太鼓が墨田川に響き、力士が浴衣で風を切って歩く、一年でいちばん華やかさを醸し出す場所ですが、それがなくなったのは大変残念というか、ショックでした。

 大関に昇進した朝乃山がどういう相撲を取るんだろう、好きな小兵タイプの代表格である炎鵬はどういう技を繰り出すか、両関脇となった御嶽海、正代は朝乃山に続いて大関を目指す星が上げられるのか、千葉出身の隆の勝は、琴の若は、突っ張りの阿炎はどうか、などなど興味が尽きません。が、それがなくなってしまいました。1年でいちばんいい気候であるこの時期に、スポーツ・イベントがないのは、小生一人に限らないでしょうが、寂しさを通り越して、辛く、やるせない思いが込み上げてきます。

 でも、よくよく考えてみると、大相撲が一場所なくなるというのは、力士にとっては大きなボーナスになったかも知れません。特に怪我をした力士には。真剣勝負をする本場所が2カ月に1回であれば、”幕間”の時間が短く、怪我は完治しません。それが今回、3月場所から7月まで4カ月空くわけですから、怪我を治すに十分な期間になります。小生が好きな小兵の宇良は、3月場所の三段目優勝で7月場所は幕下中位まで戻ります。ひざの怪我に悩まされてきたけど、今回の長い幕間で、かなり良い状態になるのではないかと期待しています。

 プロ野球を見ると、高校出の選手が活躍できるのは、だいたい身体が出来上がる6月以降と言われています。本来の3月下旬から3カ月も遅れて、6月早々にオープン戦、19日からペナント開幕となると、一部の高校出も十分な体力を身に着けているでしょうから、初っ端から正選手とヨーイドンで争い、活躍できるものと想像できます。であれば、この自粛の空白期間は、高卒選手にとっては必ずしも無駄な期間でもなかったように思われます。

 そう、プロ野球の開幕も待ち遠しい。多くのファンが見たがっているのは、ロッテの佐々木朗希投手でしょう。一軍に入ったそうですから、恐らく6月早々に、われわれも球速160キロの投げっぷりが楽しめそうです。早く来い来い6月、プロ野球。そしてスポーツの夏。

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 上の写真も、福富町の朝鮮料理屋前にあるミーアキャットのモニュメント。子供が特にかわいい。