つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

語るに落ちるとは豊田議員の言い訳

 豊田真由子議員のことに触れたいと思います。週刊誌であの暴言が取り上げられて以来、ずっと病院とやらに”疎開”していましたが、臨時国会が間もなく始まり、それには出ないとまずいとばかり、先日、復帰会見しました。でもこの人、よくよく見ると、やはり因業お姉さん、性悪な顔をしていますね。
 恐らく、彼女は病院の中で、あの暴言の言い訳をどう言い繕ろうか、賢い頭でよくよく考えたのでしょうね。「暴言はあの時だけで、あの時は冷静な自分を見失ってしまった」などと普段とは違う一過性、特別なケースであったことを強調していました。
 でも、これは、すぐにかつての秘書によって否定されてしまいました。辞めて行った秘書は100人前後いたというのですから、暴言を受けた人はそれだけいたわけです。周囲の複数の目撃者が証言すれば、簡単に分かる事実なんですが、それでもごまかせると思っているところに傲慢さがあります。
 もっとも注目された「このハゲー」という言葉ですが、これに対しては「自分の夫も髪が薄いので、そういう表現を使ってしまった」などと言い訳をしていました。でも、これって、語るに落ちる話ですね。普段から、身近の配偶者に対しても同様の悪態をついていたことを暴露したに過ぎません。
 小生自身は、ハゲが身体的なハンデであるとは決して思いませんが、中には極端に気にする人がいます。身体的な”ハンデ”と思う人がいる以上、それは禁句であり、とりわけ怒った時に人の呼称や蔑称に使うのはいかがなものか。差別的要素を多分に含んでいると思いますが、彼女はそういう点に思い至りません。
 政治家という職業は、税を徴収し、集めた金を人間への思いやり、ハンデを埋めるべき配慮を示しながら政策的に再配分するビジネスです。という観点に立てば、人間へのシンパシーが持てない、差別感への思いが足りない彼女は、政治家として失格です。
 彼女は臨時国会に備えて公の場に登場してきました。ですが、待っていたのは冒頭解散のニュース。ある意味、”言い訳”会見は無駄になってしまいました。彼女は自民党を離党したので、自民党埼玉県連は次の総選挙で、彼女の選挙区に別の候補者を立てると言っています。ということは、比例区での救いはないのですから、どう考えても当選は覚束ないでしょう。
 ここは潔く身を引き、ビジネスウーマンにでもなればいいと思います。ビジネスは基本的に思いやりの要らない、弱肉強食の世界。弱者への思いやりのない彼女にはぴったりです。村上ファンドの村上氏やかつてのホリエモンのように、能力さえあれば、いくらでも金が稼げるでしょう。

 上の写真は、新潟県魚沼市にある重要文化財の古民家「目黒邸」で使用人用に使われた囲炉裏。