つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

選挙民、男女関係には案外寛容だった

 今回の選挙結果で意外だったのは、民進党を離れ、無所属で出馬した山尾志桜里女史が愛知の小選挙区でトップ当選し、国会に戻ってきたこと。山尾議員は仲間の弁護士先生と不倫をしたとして選挙前に週刊誌で指弾された方で、潔癖症の選挙民からは忌避されるとの見方がありました。ですが、僅差とはいえトップ当選ですから、結論的に言えば、日本の有権者って結構男女の問題には寛容なんだなと感じました。
 山尾議員は、自身一児の母親であったことから、保育園の少なさの問題を国会で取り上げ、その際、「保育園落ちた。日本死ね」などというある働く女性の過激なSNSメッセージを紹介し、話題になりました。小生自身はこの表現に対し、なんでも国家に頼ろうとする甘えを感じ、また「日本死ね」という言葉に強く反感を覚えましたが、多くの働く女性の一定の共感を得たことも事実でした。
 その山尾女史が法曹界の仲間の若い弁護士と仲良くなり、夜通し憲法問題で”議論”していたとか、前原誠司代表に幹事長指名されたその夜も、ホテルで2人でワインで乾杯したとかの話。そうした怪しげな一連の行動を見れば、本人が「一線は越えていない」と言ったところで、その”容疑”は濃厚です。
 でも、当該選挙区の選挙民は案外寛容で、こんな問題は歯牙にもかけなかったようです。いやむしろ、この事件で逆に彼女の評価が上がったのかも。東大法卒で検事上がりの堅物の女性と思われていた人が、意外にも、家族を顧みず10歳も若い男性に入れ揚げた。それで、「あの人も女なんだ」と逆に親しみを感じたのかも知れません。
 その点、「このハゲー」とやった豊田真由子前議員は致命的で、下位で落選しました。山尾議員の男女関係での女のかわいさに比べて、豊田女史が見せたのは高慢ちきな高学歴官僚エリートの悪い面ばかり。さすがにヒステリックな悪態や恒常的ないじめ、暴行で、選挙民も本質的な人柄を知り、愛想が尽きたのかも知れません。
 豊田議員の選挙区は、埼玉県でも東京の板橋区寄りの通勤都市圏でサラリーマン居住者が多い。こんなところでは、個人関係がものを言うどぶ板選挙は通じず、むしろ「風」に流されやすい。悪印象がそのまま票の激減になってしまったようです。もう政治の世界には戻れないでしょう。能力を生かしビジネス界か芸能界に転身、デイトレーダーか、意地悪系の個性派タレントになるしかありませんね。

 上の写真は、秋田県栗駒山山麓にある泥湯温泉。