つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

リトルなでしこ監督解任発表は腑に落ちない

 いやな渡世になりました。17歳以下(U−17)のサッカー女子日本代表、通称「リトルなでしこ」を率いる楠瀬直木監督(54)がサッカー協会の女性職員に対し、セクハラ行為があったとして解任されてしまったのです。協会は「不適切な行為」と言っていますが、要はハグしたことが相手の職員に性的な不快感を感じさせたということらしいです。
 かつては柔道金メダリストで女子大柔道部の監督になった内柴正人氏はわいせつ行為で獄につながれましたし、日本女子レスリングのヘッドコーチの栄和人氏も週刊誌メディアで袋叩きに遭いました。そういう意味で、女子のスポーツ競技チームで男性が監督、コーチを務めるのは相当リスキーであると言えます。でも、今回のケースはハグの相手が上部団体サッカー協会の女子職員なんですね。
 チームの指導者と女子選手の間であったらどうか。それは信頼関係があれば、スタジアムで得点した時、勝利した時などはハグもありえますし、女子選手側から訴えることはなかったと思います。今回の場合、相手が職員であったというのが意味深です。協会の田嶋幸三会長らが記者会見した限りでは、具体的な状況が明らかになっていません。その分、訴えの内容はちょっと奥歯に物が挟まった感があります。
 想像するに、監督がこの職員に横恋慕し、明らかにスタジアム以外などの”不自然”な状況でハグに及んだのだと思います。となると、これはセクハラでなく、強制わいせつ行為に近いものではないか。協会は「事件性のある性的な行為では決してなかった」と説明しているけど、職員が協会に訴え、協会が事情聴取すると、監督本人からあっさりと辞任の申し出があったというのですから、あるいはそういう状況であった可能性は大です。でも発表内容はそれを糊塗するもので、今いち腑に落ちません。
 こうした事件を聞いていつも感じることですが、セクハラの認定はあくまで女性側の恣意的な判断(感覚というべきか)にあるんですね。好感持っている男性であれば、女性はハグされても、それを決してセクハラなどと感じないし、むしろ幸せだと思うでしょう。逆に、嫌な男であれば、傍に寄って来るだけでセクハラ、手など握ればわいせつ行為だとして訴えることもありえます。その点では、悲しむべきは男性上司と言うことでしょう。


 上の写真は、東銀座の北海道産居酒屋「長万部」で見掛けたご当地のゆるキャラ「まんべ君」。